KON-PASSの使いかた5 昆虫パラダイス!

※ KON-PASSノート(初代)は在庫がなくなり、昆虫館での頒布は終了いたしました。



KON-PASSの使いかた5


「昆虫パラダイス」のページでは、色とりどりの昆虫をならべています。
昆虫はとってもいろんな色や形をしています。見ているだけで楽しいでしょう。

すべて兵庫県で見られる昆虫ですよ!

その1とその2をあわせて89種をしょうかいしています。どれくらい、つかまえたことがあるかな? 0〜10種:序の口 10〜30種:初級 30〜50種:中級 それ以上:上級 全部:そんな人いたらすごい

その1.赤・橙・黄・緑
その2.青・紫・黒・白
青〜い虫・ルリもの
アオスジアゲハ ルリタテハ ルリジガバチ ルリモンハナバチ
飛翔力が強く、元気に空高く飛んでいるのを見かける。(西尾悠誠)
都会のアオスジアゲハはすぐとれるが、森や里山の自然が多いところのアオスジアゲハはなかなかとれない。青と黒色で少し飛んでいるときに光っている。(室崎隆春)
クヌギの木からで出ている樹液を吸っているところを、9月にネットで採った。じっくり丁寧に展翅したから、珍品でもなく、大きくもないけど、大切に思えてくる。(吉井守) 体長は13mm。9月から11月に活動。黒い体の瑠璃色の臥毛が鮮やかに見える。いわゆる労働寄生するハチで、自身で巣も作らず、花粉や花蜜を集めることもない。(西尾悠誠)
マリーゴールド以外の花に集まるのを見たことがない(阪上洸多)
オオムラサキ フタコブルリハナカミキリ ルリシジミ ルリボシカミキリ
大きなものははねを広げると10cmくらいになる、りっぱなチョウ。オスのほうがきれいなむらさき色です。ものすごいスピードで飛ぶので、採るのはなかなかたいへん。樹液や地面の水を吸っているとき、なわばりの木にとまっているときなどがチャンス。(安岡拓郎) 言わずと知れた良いカミキリムシの代表格。アオジョウカイに擬態していると言われています。(藤原淳一) 触角(しょっかく)のふさふさがかわいらしい、世界中でも日本にしかいないカミキリムシ。
生きているときはもっときれいな青色をしています。亜硫酸(ありゅうさん)ガスをつかうと、わりときれいに標本にできるそうです。(安岡拓郎)
ムラサキシジミ イチモンジハムシ ヒメコガネ キベリハムシ
日なたをとんでいるとはねがきらきらと光る、30mmくらいのチョウ。アラカシなどのどんぐりのなる木がはえている林のなかで、地面のちかくを飛んでいるのをよくみかけます。はねのうらは茶色なので、地面にとまっているとなかなかわかりません。(安岡拓郎) 体長は8mmくらいでハムシの仲間としては大きいです。前胸背板に並んだ黒い点が特徴的です。沖縄にもそっくりな種が生息していますが、それはオキナワイチモンジハムシという別種です。(藤原淳一) 緑のものが多いです。  テントウムシを1cmくらいに大きくしたような、ビー玉のようなつやつやした虫。はねのまわりの黄色が、つやつやした濃い青色をいっそうひきたてます。サネカズラ(ビナンカズラ)という植物の葉っぱを食べます。
成虫は7月ごろに見られます。今のところ兵庫県とそのまわりだけにいます。とくに、六甲山系に多いです。
(安岡拓郎)
ミヤマナカボソタマムシ
黒い虫
ハグロトンボ クロカタビロオサムシ ヒラタクワガタ ノコゴリクワガタ
黒色をした、一見、高貴そうな昆虫です。少しの飛行距離を、低く、そして、ゆっくりと優雅に飛んでいます。だから、大型のトンボなどと比べてとってもとりやすいのです。また、胴体の色に、青緑色の光沢があり、きれいです。
(吉井守)
体がずんぐりした変わった形のオサムシ。樹上で生活していてオサムシでは珍しく飛翔が可能な翅を持つ。地上を徘徊しているときに多く見つかるが、12月のオサ堀によって採集した。
(堀内湧也)
僕が人生で初めてオサ堀で出した昆虫である。やや白く粘土質の雑草が少し出ているようなところから、ころっと落ちてきた。まさか一発目から本種が出てくるとは思わなかった。
(阪上洸多)
つやがきれいで、かっこいいが、はさまれるとすぐには離さず、そして痛いので、あまり怒らさないほうがいい。
(福田洵)
初夏の6月頃〜8月頃まで出現し、ふつうに見られて、子供たちに人気のクワガタムシの一種。本種の特に大きな大あごを持ったものは、水牛と呼ばれる。
(堀内湧也)
モンキアゲハ ホタルガ ゴマダラチョウ ヨコヅナツチカメムシ
なんでモンシロアゲハじゃないのか、ぎもん。
(八木剛)
頭が赤いの。 けっこうキレイなチョウ
(吉水敏城)
僕がオサ堀で採集したカメムシです。名前にあるように横綱みたいにどっしりした体格からこの名前がついたんだと思います。
(岩橋希)
コカブトムシ カブトムシ クロゲンゴロウ オオチャイロハナムグリ
大きさは18〜24mm。オスは頭部に短角がある。メスは頭角が短い。朽ち木中、または腐植土中にすむ。ぼくが、つかまえたコカブトは、10月9日につかまえました。見つけたところは溝の中で、まだ生きていました。(船元祐亮) 昆虫の代表格。灯火や雑木林の樹液で採集できる。本種を採集して喜んでいる君は、虫屋としてはまだまだ初級だぞ!!(藤原淳一) 体長20mmくらい。水草の生えたため池などにいます。ふだんは水の中にいますが、陸に上がれば飛ぶこともできます。つかまるところのない、つるつるした水そうなどに入れると、すぐにおぼれてし
まうので注意。(安岡拓郎)
名前のわりにあんまり茶色っぽくありません。森の中の大きな木のウロ(木の中がくさってできた穴)の中に住んでいる虫。成虫は夏に見られます。
この虫のオスは、花や果物のようなとてもいいにおいがします
(安岡拓郎)
白い虫
アサギマダラ マエアカスカシノメイガ モンシロチョウ ウスバツバメガ
マダラチョウ科唯一の本州に生息している種だ。このチョウは見れば見るほど美しいチョウだ。浅葱色の部分はほとんど鱗粉が退化しており、青空をすかして飛んでいる姿は上品な美しさだ。(吉村卓也) このガを200頭くらい標本にすれば、他のチョウはもちろん、ガも驚くほどきれいに標本が作れるようになるはず。デリケートな蛾類の毒ビンでの〆方も学べて一石二鳥。個体数も非常に多い。嫌になるほど多い。個体数の変動はあるが、一年中見られる。(安達誠文) このチョウを200匹くらい標本にすれば、他のチョウやガもきれいに標本にできるようになるそうです。幼虫がキャベツやダイコン、アブラナなどの葉っぱを食べるので、畑のまわりなどにはたくさんいます。スジグロシロチョウというよくにたチョウもいます。(安岡拓郎) 学校の桜や、桜並木できわめて大量に発生する場合が多い。イラガの幼虫に似てるため、農薬散布で全滅するのがオチ。関東には生息しておらず、関東のマニアに見せると羨ましがられるらしい・・・(安達誠文)
ウスバシロチョウ シロシタバ カブトムシの幼虫 ツゲノメイガ
すけて見えるはねに、雪がかかったようなチョウ。5〜7月頃に見られます。モンシロチョウのなかまではなくアゲハチョウのなかま。 うしろばねの形や、幼虫がくさいツノを出せることなどでアゲハチョウのなかまとわかります。(安岡拓郎) 比較的低地でも見られるカトカラ。「オオシロシタバ」という似た種がいるが、本種より明らかに小型で、この矛盾はマニアの間での話のきっかけになったりする。(笑)(安達誠文) 白い虫と思ったけど、ならべてみるとけっこう黄色っぽい。 メイガ科の中でも非常に大型。その名の通り、ツゲを食べる。園芸用のツゲを食うので、園芸屋さんから嫌悪される蛾。(安達誠文)
図鑑を見てると期待させられるが、意外と安っぽい。(八木 剛)
モンシロモドキ ウラクロシジミ オオシロカミキリ
体長20mmくらいの、まっ白なからだに茶色いふちどりのあるカミキリムシ。夏の夜、たまにあかりに飛んできます。
標本にするときは、冷凍庫に入れてシメるときれいな標本にできます。(安岡拓郎)

解説文の一部には、ユース昆虫研究室(2003〜2008)のみなさんのレポートを使わせていただきました。