KON-PASSの使いかた5 昆虫パラダイス!

※ KON-PASSノート(初代)は在庫がなくなり、昆虫館での頒布は終了いたしました。



KON-PASSの使いかた5


「昆虫パラダイス」のページでは、色とりどりの昆虫をならべています。
昆虫はとってもいろんな色や形をしています。見ているだけで楽しいでしょう。

すべて兵庫県で見られる昆虫ですよ!

その1とその2をあわせて89種をしょうかいしています。どれくらい、つかまえたことがあるかな? 0〜10種:序の口 10〜30種:初級 30〜50種:中級 それ以上:上級 全部:そんな人いたらすごい

その1.赤・橙・黄・緑
その2.青・紫・黒・白

赤っぽい虫
ヒラズゲンセイ ベニシタバ ファウストハマキチョッキリ ミヤマアカネ
体長30mmくらい。毒々しくも鮮やかな朱色に巨大なキバを持つ異形の虫であるが、「つぶらな瞳」も魅力的である。クマバチの巣に寄生し、梅雨明けの頃、成虫が見られる。
ときどき「赤いクワガタムシが見つかった」とさわぎになる。めったにかまないが、かむとたいへん痛い。。
クマバチの巣に寄生する変わった虫。(八木剛)
はねを開いて7cmくらい。夏の終わりに、高原で見られます。
たいへん、ええ蛾です。(八木剛)
お姉さんの口紅より色っぽい紅色。もはやため息ものである。しかし、お姉さん同様、色あせるのも早い。(安達誠文)
5mmくらい。春先、カエデの新芽に見られます。(八木剛) 日本でいちばん美しいアカトンボ!ということにした。(八木剛)
ベニトガリアツバ クスベニカミキリ ヘイケボタル マルモンシロガ
はねを開いて2cmくらい。夏の夜に灯火にやってきます。
心躍らせる蛾。そう珍しいものではないが、あまり多いものではない。(保育社蛾類図鑑(下))
体長14.5〜19.0mm。
全体的に荒く彫刻され、その光沢は素晴らしい。特に上翅の美しさは妖麗である。
アジサイの花に来ていたところを採集した。最初は山下さんがキョウチクトウにとまっていたのを採集され、その後、僕たちの目の前でもう一匹採集された。その後、がんばって探し続け、やっと採集できた。とても運が良かったと思う。(占部智史)
体長10mmくらい。田んぼや湿地(しっち:水が浅くたまっている、草やコケが生えたところ)に住んでいるホタル。
幼虫は水の中に住んでいて、巻貝や死んだミミズなどをたべる。成虫は6〜7月ごろに見られるが、たまに秋にも出てくる。(安岡拓郎)
日の丸ですよ、日の丸!!(八木剛)
だいだい色っぽい虫
ナナホシテントウ オオセンチコガネ ベニシジミ ヒオドシチョウ
名前のとおり、7つの点があるテントウムシ。「天道(てんとう)」は、太陽の神さまのこと。
植物につくアブラムシなどを食べる。アブラムシは甘い汁を出してアリをよびよせ,アリに汁をあげるかわりにテントウムシから守ってもらうことがある。
(安岡拓郎)
体長20mmくらい。成虫は春から秋まで見られるが、秋に新しい成虫が出てくるので秋はたくさんいる。
幼虫も成虫もウシやウマ、シカなどのフンをたべる、糞虫(ふんちゅう)というグループのなかま。住んでいる場所によって色がちがう。
(安岡拓郎)
はねを広げた大きさが15mmくらいの、かわいらしいチョウ。川や畑のまわり、草原など明るい場所でよく見かけます。
春から秋まで見られますが、夏にうまれたものは少し黒っぽくなります。 (安岡拓郎)
緋威(ひおどし)とは、赤い鎧(よろい)のこと。侍(さむらい)ですよ!(八木剛)
羽化したての個体だとオレンジ色と翅のふちの青色の対比が美しく、何度採っても感動する蝶である(阪上洸多)
オオキンカメムシ オオスズメバチ アケビコノハ ミドリヒョウモン
体長20〜25mmの大型のカメムシ。橙色の体に黒紋という毒々しい体色をしている。夏場はあまり見かけないが、冬になるとツバキやヤマモモなどの葉裏にたくさん集まり集団越冬する。この虫は、特殊な薬品を使わないと全身から油がしみ出てきてひどことになる。(占部智史)
すごくよく目立つので捕まえやすかったです。翅の色はすべて同じですが、模様は、一匹、一匹ちがいます。(中野彰人)
日本のハチの中で最大種。特に晩夏から秋にかけては攻撃性が強まる。捕まえる時は近くに巣がないか注意しよう。(南野敦) 開長98〜100mmの大型の美しくまたとても特徴のあるガである。幼虫はムベ・アケビなどを食し、茶色で奇妙な色をしているので容易に他種と区別できる。(占部晋一郎)
ハネをとじたすがたが、かれた木の葉(このは)そっくりのガ。このようにすがたを他の物ににせるのを『擬態(ぎたい)』という。
成虫はナシやモモなどの汁を吸うために針のような口で穴をあけてしまうので、農家の人からはきらわれている。
(安岡拓郎)
はねのもようがヒョウのようなチョウ。にたようなもようのチョウは何種類かいますが、ミドリヒョウモンは名前のとおり後ろばねのうらが黄緑色になっているので、すぐにわかります。(安岡拓郎)
茶色っぽい虫
アリジゴク アブラゼミ キイロモモブトハバチ クツワムシ
ウスバカゲロウという虫の幼虫です。地面にくぼみを作って、その中にアリなどが落ちてくるのをじっと待っています。
4ヶ月くらい何も食べなくてもだいじょうぶ。くぼみを作らずに、歩いてえさをさがす種類もいます。(安岡拓郎)
すり鉢状の落とし穴を掘ってアリやダンゴムシなどが落ちてくるのを今か今かと待ち構えている。近づいた虫には砂をかけて引きずり込み食べてしまう。家の軒下のような雨の当たらない乾いた砂のあるところにいる。山の中にもいるよ探してみよう!!(吉田峰規)
「じ〜〜〜〜」というなき声が、油で料理をしているように聞こえるということ でこの名前がついたと言われています。
夏の夕方によくないていて、たまに夜になってもないています。(安岡拓郎)
日本のハチの中で最大級のハチ。ハリはないので刺しません。オスはハンノキの樹幹で縄張りを張っており、他のオスが近づくと追撃して追い払います。非常に格好いいハチで本種を採集した際には何ともいえない達成感が込み上げます。(藤原淳一) がちゃがちゃがちゃがちゃくつわむし♪
ヒョウモンエダシャク ヒカゲチョウ エンマコオロギ マツムシ
豹柄野郎。時期になると、昼間でも飛んでる姿をよく見る。灯火にもよく飛来するが、数が多くすぎて嫌になる。(安達誠文) 日陰者。 顔のもようがおこっているように見えることから、地獄(じごく)の閻魔大王(えんまだいおう)にたとえてこの名前がつけられています。 なき声はとてもかわいらしいです。草や他の虫などいろいろ食べる、雑食(ざっしょく)の虫です。(安岡拓郎) ちんちろちんちろちんちろりん♪
オオゴキブリ アミメオオエダシャク
本個体は翅がほとんどちぎれていなかったので、展翅してみた。展翅してみると、意外にかっこよかったので、気に入っている。(徳平拓朗) 保育社の原色日本蛾類図鑑では、個体数は多いと書かれているが、多くない。白い稲妻のような帯と、黒地の翅がおりなす模様はもはや芸術。大阪のおばちゃんが着る服の模様にありそう。(安達誠文)
黄色っぽい虫
フジキオビ キイロテントウ モンキチョウ キチョウ
長竿でも採れないような、反則的な高さを飛んだりする。蛾類の中では、エゾヨツメ並に凝った和名である。スミナガシ、オオムラサキなどのように、語尾に科名がつかない虫。かなりええ蛾。(安達誠文) 体長5mmくらいのすこし小さなテントウムシ。
ナナホシテントウとちがって、植物の葉っぱに生えたカビのなかまを食べている。冬は成虫のまま木の皮や落ち葉の下などですごす。
(安岡拓郎)
前翅長22-31mm。モンキチョウは日本全土に分布し、公園や牧場など、人為的環境にたくさんいるので、採集しやすい。僕は、初めて展翅をしてみたところ、とてもきれいだった。(福田 洵)
春の昼、何気なくぽかぽかな草むらに飛んでいるキチョウ。そのキチョウは春という感じをさそうあざやかな黄色。ほんとうに春を代表するチョウの一種です。しかし、キチョウは、冬でもいます。(吉井守)
キチョウはチョウの中でも最もよく見る種類の一つで、全国各地でふつうに見ることができる。このキチョウは、日の当たっている草むらの上を飛んでいた。(中瀬大地)
キンモンガ ヤノトラカミキリ ヨツスジトラカミキリ ギフチョウ
6月頃の夕方になると、すごい数で乱舞する。200頭ほど標本にすれば、このサイズの蛾の展翅では怖いものはない。黄色が強い固体や、白っぽい固体などがあり、標本箱1箱グラデーションで並べてみたい。(安達誠文) 県内では比較的珍しいカミキリムシで、採集できた時は快感だった。(西川和行)
ワンポイントの黄色がなんともいえん。(八木剛)
大きさは13-18mm。腹部の大部分、触角、肢(あし)などは赤褐色。花上に集まっていた。(船元祐亮) サクラのさいているころだけ出てくる、アゲハチョウのなかま。
オスは午後になると山のうえなどで縄張り(なわばり:じぶん専用(せんよう)の場所)をつくって、他のチョウとおいかけっこをしている。
幼虫は夏までにサナギになって、次の春までずっとねている。
(安岡拓郎)
キアゲハ シロシタホタルガの幼虫 トラガ ジョナスキシタバ
黄色っぽいアゲハチョウ。ナミアゲハによく似ていますが、はねの付け根のもようがちがいます。ヨーロッパにも住んでいて、『スワロウテイル』(swallow tail ツバメのしっぽ)の名前で親しまれています。(安岡拓郎)
ちなみに、ヨーロッパには、黒いアゲハはいません。日本はすばらしい。(八木 剛)
派手。 ええ蛾ですよ〜。ほんまに。なかなかとれません。(八木剛) アメリカンなようで、アメリカンじゃないガ。平地では見られないが、山地では多いガ。別名:ジョニー、ジョナス(安達誠文)
緑色っぽい虫
アオカナブン カナブン ミドリバエ ハンミョウ
基本的に緑色ですが、赤っぽい光沢のある個体もいます。夏に樹液に着ますが、カブトムシやクワガタのように灯火には飛来しません。カナブンとは後あしの付け根の形が異なります。(藤原淳一) 茶色いのが多いけど、ときどき緑のがいます。でも、アオカナブンにはかなわないなあ。(八木剛)
緑色型のカナブンは、非常にアオカナブンに似ているが、中胸突起がカナブンでは離れているのに対して、アオカナブンではくっついていることで分かる。(占部智史)
そのままやがな。(八木剛) 美麗昆虫の代表です。何色に入れるか迷いますねえ。(八木剛)
ハラビロカマキリ ショウリョウバッタ アオマツムシ (ヤマト)タマムシ
はねに白い点があるのが目じるしのカマキリ。ふだんは木の上にのぼって、ほかの虫などをつかまえてたべている。
たまにハリガネムシという寄生虫(きせいちゅう:ほかの生き物の体から栄養をよこどりしてそだつ生き物)が体の中にいることがある。(安岡拓郎)
茶色はめずらしい。(八木剛)
ほそながい、頭のとがった大きなバッタ。体の色が茶色のものもいます。芝生や草むらを歩いていると、突然「チキチキチキ」となきながら飛びだしてきます。なくのはオスだけです。いわゆるキチキチバッタ。(安岡拓郎) 100年くらい前に中国からやってきた、コオロギのなかま。夏から秋にかけて、公園などの木の上に集まって『リーリー』と大きな声でないている。
オスは背中から汁を出して、メスがそれをたべているあいだに交尾するらしい。(安岡拓郎)
とても美麗な昆虫でその輝きに勝る昆虫は多くない。昼行性で主に高い上空を飛び回っている。4〜6mmくらいまで伸びる竿が有利だと思う。(西川和行)
法隆寺玉虫厨子で有名。わが国の誇る美麗昆虫。(八木剛)
ツノアオカメムシ アオカミキリ クルマバッタ キリギリス
体長20mmくらい。緑色に金色のきらきらをまぶしたような、とてもきれいなカメムシ。
夏にライトトラップ(夜に蛍光灯などのあかりをつけて、光にあつまる虫をとる方法)をすると、よくやってきます。(安岡拓郎)
いいにおい。 バッタの中ではいちばん美しいと思う。(八木剛) ぎっちょん君。
ミヤマカラスアゲハ ケンモンミドリキリガ ラミーカミキリ アイノミドリシジミ
採集した時、かなりうれしかったです。(船元祐亮)
圧倒的な美しさ。ため息が出ちゃう。(八木剛)
ミドリケンモンとも呼ばれている晩秋の蛾です。糖蜜トラップでは集まりません。明かりに飛んできます。明かりに飛んで来たものが昼になっても壁などに止まっていることも多いのでぜひ観察してみてください。(船元祐亮)
上品な蛾です。やわらかな毛がすてき。もう秋も終わりだなあ、と思う。(八木剛)
上品な色彩を持ち、斑紋変化が多い。ラミーなどの新しい茎や枝あるいは裏面の葉脈などを食べる。キレイです。(吉水敏城) 感動的な金緑色。早起きしないと採れない。(八木剛)
ウラジロミドリシジミ
名前は緑シジミだけど、青に入れる方がいいね。きれいなチョウチョですよ。(八木剛)

解説文の一部には、ユース昆虫研究室(2003〜2008)のみなさんのレポートを使わせていただきました。