こたえ |
かいせつ |
Q1.こたえ
はい。でも、その反対に、昼間に眠る昆虫もいます。 |
ゴキブリやガの仲間の多くは夜活動することで鳥などの天敵に見つかりにくくなります。また、花粉を集める昆虫は花が咲く時間帯に合わせて活動し、花が咲いていない時間は眠ることが多いです。
多くの昆虫は卵や幼虫の時期に休眠と呼ばれる長い眠りを行います。休眠を行うことによって出現時期を同調させたり、気候が厳しい時期を乗り越えたりすることができます。
みんながよく知っているカブトムシはいつ眠るかな?観察して確かめてみましょう。(藤原淳一) |
Q2.こたえ
はい。ウイルスなどの病気が広がることもあります。人間と同じ病気にはなりません。 |
昆虫の病気の原因としてウイルスが知られています。また、真菌類に感染した昆虫からキノコが生えることがあります。このキノコは冬虫夏草と呼ばれ、漢方薬や薬膳食材として食べられます。(藤原淳一) |
Q3.こたえ
きまったおうちに帰るものと、そうでないものとがあります。家族で生活している昆虫もいます。 |
ほとんどの昆虫には決まったおうちがありませんが、ゴキブリやシロアリ、ハチ、アリの仲間には家族で生活する昆虫には決まったおうちがあります。このような家族で生活する昆虫を「社会性昆虫」と呼びます。
社会性昆虫は1匹ずつ役割が決まっています。アリを例に挙げると、卵を産む女王やエサを集めるワーカー、外敵からコロニーを守る兵など役割があります。また、アリは同じ種類でも自分の巣の仲間と別の巣のアリを区別することができます。これは、巣によってアリの体の表面の炭化水素の組成(体のにおい)が異なるためです。(藤原淳一) |
Q4.こたえ
はい。前あしのうらで食べ物をさわって味を感じます。 |
昆虫には前あしのうらで味を感じる仲間がいます。前あしのうらに生えている毛で味を認識します。アゲハチョウの仲間は卵を産む前に前あしで植物を触ります。そして、味を認識することによって幼虫が食べても大丈夫な植物かどうかを判断すると言われています。(藤原淳一) |
Q5.こたえ
むずかしいね。自分で数えてみましょう。 |
ひどいこたえですね。でもね。ふしぎだと思ったら、自分でたしかめてみることも、たいせつですよ。 |
Q6.こたえ
チョウやトンボには、1,000km以上飛ぶものもいます。 |
オオカバマダラというチョウは非常に長距離を飛ぶことで有名で、3、000km以上も飛んで移動します。
日本にもアサギマダラというチョウがいて、1,000km以上の長距離を移動します。南の地方で春に生まれたチョウは、北へ向かって飛んで行きます。夏に北の方で生まれたチョウは、秋になると南へ戻ってきます。南西諸島や台湾にまで帰って行きます。佐用町昆虫館の庭では、冬越しした幼虫が春にチョウになりますよ。どこまで飛んで行くのかな?
アブラムシやウンカのような小さな昆虫は、風に乗って、外国から飛んできます。サバクトビバッタはたまに大発生して大移動をし、通ったところにある食べ物をすべて食べてしまいます。(旭和也) |
Q7.こたえ
はい。人間には見えない「しがいせん」を見ることができます。でも、赤色は見えにくいです。 |
この図のように、人間と昆虫では見える色や光が違っています。昆虫は人間と違って紫外線が見えるので、紫外線を出している街灯などに集まって来るのがよく見られると思います。
しかし、人間にはよく見えている赤色はよく見えていないようです。また、アブラムシなどは黄色によく集まりますし、スズメバチは白いものより黒いものによく攻撃することが知られていて、熊だと勘違いしているとも言われています。(旭和也) |
Q8.こたえ
はい。とてもよくわかります。 |
昆虫は主に触角で匂いを感じ取っています。触角にはたくさんの毛が生えていて、とても少ない匂いでもすごくよく分かります。木に樹液を塗っておくと、いつの間にかカブトムシなどが集まってきますし、動物の糞や死体にもすぐにハエがやってきます。
昆虫の中には「フェロモン」というにおい物質をつかって仲間と合図し合っているものがたくさんいます。例えばゴキブリは、背中からフェロモンを出してメスを呼ぶときに使ったり、糞から出る集合フェロモンに集まったりします。ゴキブリがやっつけても、やっつけても集まってくるのはこのためです。
また、アリが1列になって移動していくのも「道しるべフェロモン」のためで、先に餌を見つけたアリがフェロモンを出しながら帰ってきて、仲間に餌を口移しで渡して教えて、仲間がそれをたどって餌を取りに行きます。このフェロモンを使って昆虫を集める方法も作られているほど、昆虫はにおいがよく分かるようです。(旭和也) |
Q9.こたえ
いいえ。話はできませんが、音やにおいを出して合図をします。 |
フェロモンによって仲間と合図しているものもたくさんありますが、音によって合図するものや、光で合図するものもいます。音のよる合図はコオロギやキリギリス、セミなどが行います。あの鳴き声はオスどうしでケンカをしたり、オスがメスを呼ぶために使っていると考えられます。
光による合図はホタルに見られますが、光らないホタル、オスもメスも光る種類やどちらかしか光らない種類、幼虫も光る種類もいます。(旭和也) |
Q10.こたえ
はい。私たちと同じように体の中に「時計」があります。 |
「時計」が入ってるって、どういうことでしょう? 専門家の先生にきいてみましょう。 |
Q11.こたえ
はい。セミやコオロギなどの鳴く虫、ガのなかまは、よくはったつした耳をもっています。 |
セミやガ、バッタはおなかなどに、コオロギやキリギリスは足などに耳があります。
キリギリス
彼らはなかまの出す音を聞いてみんなで集まったり、交尾の相手を探したりします。人間の耳には聞こえにくいですが、実は他にもたくさんの虫がこんなふうに音でなかまをみつけることができるそうです。
逆に、ちがう種類の虫と 同じ音を出してなかまになりすまし、世話をしてもらうという虫もいます。
また、ガの仲間は、超音波という人間の耳には聞こえないほど高い音を聞くことができます。コウモリに襲われそうになったとき、飛んでいるガはコウモリの出す超音波が聞こえると急に飛ぶコースを変えたり、地面にポトリと落ちてコウモリの攻撃をかわすことができます。(安岡拓郎) |
Q12.こたえ
いいえ。道具は使いません。カマキリのカマのように、自分の体が道具になっています。 |
カマキリは、前あしが虫をつかまる道具になっています。
地面の中に穴をほって暮らしているおけら(ケラ)は、穴をほりやすいように前あしがスコップのようになっています。
ケラ
木のしるをエサにしているセミなどは、口が注射針のようになっています。虫は、自分が暮らしやすいように体の形を変えています。虫の体のいろんなところを観察して、どうしてそんな形になっているか考えてみましょう。(安岡拓郎) |
Q13.こたえ
はい。色や形、においで区別します。 |
たとえばモンシロチョウのオスとメスは、人間の目で見るとそんなにちがいませんが、虫の目で見るとオスとメスの色がちがって見えるそうです。
虫には人間のような鼻がありませんが、触角でにおいをかぐことができます。虫は、人間にはわからないにおいを出しています。そのにおいは虫の種類やオスとメスでちがっているので、においで自分の交尾相手を見つけることができます。
音を使ってオスとメスを区別できる虫もたくさんいます。カの「プ〜ン」というイヤなはねの音も、実はオスとメスでちがいます。カを見つけたら、たたく前にまず音を聞いてみましょう。(安岡拓郎) |
Q14.こたえ
いいえ。昆虫のからだはプラモデルみたいにかたくなっているので、やせたり太ったりしません。 |
からだの形は変わりませんが、虫によっては幼虫のときにたくさんエサを食べた方が成虫のからだが大きくなることがあります。(成虫になってからは、たくさん食べても大きくなりません)。
からだのやわらかい幼虫は、たくさんエサを食べたときはしばらく体がふくらんでいたりします。
また、虫のおなかの中には人間と同じように脂肪があって、エサがないときには脂肪をとかして栄養にします。エサをたくさん食べると脂肪をたくさんためておくことができるのですが、あまりエサを食べない方が寿命が長くなることがあるそうです。人間と同じように、食べすぎはからだに良くないのかもしれません。(安岡拓郎) |
Q15.こたえ
南の国からやってきました。 |
大昔は日本と中国の間には海が無く、陸地でつながっていたそうです。ホタルはそのころ日本にやってきて、南の国にくらべて寒い日本でも暮らせるように変わってきたそうです。
いまでも南の国にはたくさんの種類のホタルが住んでいます。日本の本州で見ることができるホタルは10種類くらいですが、沖縄では30種類くらい、世界中では2000種類ものホタルが見つかっているそうです。(安岡拓郎) |