お盆前、山の日の昆虫館の天気は晴れたり曇ったり、雷が鳴ったりと大忙しでしたが、湿度と気温はずっ~と高い、蒸し暑い一日でした。
そんな昆虫館に涼やかな音色が響いています。飼育水槽のスズムシが少しずつ羽化し始めたようです。まだまだ弱々しく拙い歌声ですが、日に日に上達していくことでしょう。
今日も開館時間の前から多くのお客さんが色々な昆虫や生き物たちとの時間を過ごしておられました。
昆虫館の庭の水路でのイモリつかみはいつもの光景ですが、今日はみなさん池でのイモリ採りに夢中でした。池の水は昆虫館の横の谷川から引いた水なので冷たくて気持ちいい!池に何人か落ちてましたがそれもまた楽しい夏の思い出です。
この兄弟はナナフシのエサの取り換えを手伝ってくれました。ナナフシたちも大喜びです!
今日も時々庭にジャコウアゲハが飛んできました。ジャコウアゲハそっくりに擬態したアゲハモドキという蛾もいて、見事にだまされていた子もいましたよ。
「八」の字を逆さまにした模様のサカハチチョウも久々に登場!
蚊帳(かや)を設置している網舎の中では、応援に来てくださった久保さんが網を振っています。
しばらく後に網に収まったのは渋い模様が美しいスミナガシでした。
蚊帳の中に移してみんなで観察!
さらにお客さんが庭の木の葉の上でこんな小さなカマキリを発見してくれました。これは日本最小のカマキリ、ヒナカマキリか!?と盛り上がりましたが、正体は昆虫館で結構見られるヒメカマキリの幼虫でした。
ヒメカマキリは成虫でも3cmほどのハナカマキリ科の虫で、脚にあるヒレのような突起が特徴です。小さくて素早いのでケースに入れて見ていると、しぐさがとにかくかわいいです!
今日は遠方からマダゴキファンの子が来てくれて、お手製のマダゴキグッズを見せてくれたり、飼育の苦労話を聞かせてくれたり、あふれ出るマダゴキ愛と、みんなにマダゴキを好きになってもらいたいという熱い思いを思う存分語ってくれました。
マダゴキ(マダガスカルオオゴキブリ)はアフリカの離島、マダガスカル島の土の中や葉っぱの下などにいてフルーツなどが大好き。おとなしくて動きもゆっくりで、触るとたまにシューとかスーという音を出したりする面白い昆虫です。
一人でも多くの人がこの虫の魅力に気付いてくれるといいですね!
2022年8月11日(祝)の昆虫館
来館記帳者 131名 曇りのち晴れのち小雨のち晴れ
1日館長:髙橋弘樹 スタッフ:八田康弘 齋藤泰彦 応援:久保弘幸 野村智範
(報告:髙橋弘樹)