今年より大きな水槽に移行したスズムシハウスのセッティングが完了しました。
昆虫館で越冬させたスズムシは、積算温度が足りないのか孵化率が非常に悪く、8月頃になってやっと少しだけ卵より生まれてきます。
そのため毎年別系統のスズムシを用意して昆虫館に入れています。
今年ももちろん準備していました。
冬の間の改修工事の際、前スズムシハウスの水槽が廃却となったので、卵のある所の土を持ち帰り、自宅で飼育していました。
そうしたら何という事でしょう、昆虫館のスズムシも別系統のスズムシも6月1日から一斉に孵化が始まりました。
その数ざっと見て1000匹程度。
写真を撮ったのですが、あまりに小さく背景の土と同化して全く分かりませんので、今回もカメラのせいにしておきます。
セッティングが完了して観察をはじめたところ、またまた何という事でしょう1匹も見当たらないのです。
恐らくは木の裏側に隠れているんだと思いますが、1000匹くらいいたのが1匹も見当たらない、なかなかの忍術の使い手だと感心しました。
順調に育てば、8月お盆のころに鳴いてくれると思います。
昨年は「ナスとキュウリを植えてスズムシの餌を自給自足できる、何でこんな簡単なことに気付くのに10年もかかったんだろう」などと自画自賛していたのですが、結果は大失敗でした。
全部サルにやられてしまいました。
サルがナスやキュウリを食べるなんて知りませんでした。
なので今年は網舎の中にこっそりとサルに見つからないようにニガウリを2株植えました。
雑草の中に紛れさせています。
網舎の中なので、日当たりが良いとは思いませんが。
シチダンカが咲いています。
今年は花色が薄いようです。
池の周りのギボウシも花茎を伸ばしています。
大ナマズの「BOSS」をタッチプールに移したところ落ち着きがなく、何となくソワソワザワザワしています。
おまけに2回も脱走しました。
これはひょっとしたら地震の前兆ではないかと思いましたが何も起こらず、心配は杞憂に終わりホッとしました。
高橋さんの水棲昆虫のお話を、みんな真剣に聞いています。。
昆虫館に来た時からすべての物に「怖いー怖いー」を連発してピーピー半べそをかいていた女の子。
クワガタを触れるようになりました。
交接中のモリアオガエルがいました。
上に乗っかている小さいほうがオスで、下のでっかいお腹のほうがメスです。
チャチャを入れるような野暮なことはせず、みんなで優しく見守りました。
泡玉がまた1つ増えますね。
2022年6月12日(日)の昆虫館
来館記帳者:97名 天候:晴れ
一日館長:齋藤泰彦 スタッフ:高橋弘樹、
応援:末宗安之、野村智範
(記)齋藤泰彦