4月17日の昆虫館
早朝、強く冷え込んだ昆虫館でしたが、昼に近づくにつれて暖かい陽ざしが降り注ぎ、穏やかな時間が流れる1日になりました。
今日のスタッフが集まり、少しずつ準備を整える中、開館時間を迎えました。今日は末宗さんが持ってきてくれたニシキキンカメムシという特別展示もあります。
今日も昆虫好きの子どもたちが、次々に訪れてくれます。生き虫に触るのも楽しいけれど、今年から復活したお絵かきに熱中する子、網を持って飛び出してゆく子、虫の名前を熱心に尋ねる子。昆虫館は活気にあふれています。ここへ来て出会ったら、だれでも友達です。さっきまでは名前も顔も知らなかったどうしが、網とカゴを手にして、一緒に虫を追いかけています。
その活気を、さらにはなやかにしてくれるのが、庭に咲くたくさんの花々です。
ハクサンハタザオ・イカリソウ・ムラサキケマン。色とりどりの花が、庭のあちこちに咲いていて、蜜を求めるマルハナバチやヒゲナガハナバチがやってきます。コナラの新芽には、ヒメクロオトシブミがやってきて、葉っぱを巻こうか考えています。そして子どもたちのライバルになったのは、たくさんの蝶たちでした。
テングチョウ・キタキチョウ・アカタテハなどの越冬した蝶、スジグロシロチョウ・ツマキチョウなどの今年生まれの蝶。そしてこの日は、子どもたちを興奮させる大物、ミヤマカラスアゲハが登場!
子どもたちの網をものともせず、梢高く舞い上がって、山の方へ消えてゆきました。
若葉を広げ始めた庭のエノキには、オオムラサキの幼虫が登り始めていて、子どもたちも興味深そうに観察していましたよ。
こちらは昆虫館名物のキベリハムシの幼虫。まだ孵化して間もない幼虫ですが、もうサネカズラの新芽を食べ始めています。
昆虫館にいると、なんだか流れる時間まで穏やかになっている気がします。昆虫好きでなくても、ステキな時間を過ごせること請け合いです。都会の喧騒を離れて、春から初夏の森へ遊びに来ませんか?
昆虫館今日の虫
キタキチョウ・テングチョウ(めっちゃ多い)・アカタテハ・ウラギンシジミ・スジグロシロチョウ・ツマキチョウ・ルリシジミ・キムネクマバチ・コマルハナバチ・ニッポンヒゲナガハナバチ・キベリハムシ幼虫・オオムラサキ幼虫・ヒメクロオトシブミ・アイヌハンミョウ・アカハネムシ
一日館長 久保弘幸 スタッフ 齋藤泰彦・岡田浩資 応援 高橋弘樹・末宗安之