情報募集は終了しました。
兵庫県版レッドデータブックの改訂にあたり、情報収集をしています。
絶滅の恐れがあるかどうかを知るためには、どんな虫が、今、どこに、どのくらい、いるのかを知ることが必要。そのためのキャンペーンです。2022年も、引き続き、情報お待ちしてします。
情報提供は、ここから
情報募集対象の虫を確認の上、兵庫県内で、対象の虫をみつけたり、つかまえたら、写真を撮って、情報提供フォームから送信ください。
【情報募集は終了しました】
自信がないけど、これはそうかな、という情報でもかまいません。虫にくわしいスタッフが、写真で確認します。
情報募集期間:2022年12月31日まで。
情報募集 対象の虫
全部で、354種(群)あります。
スタッフの「気になる虫」
こどもとむしの会のスタッフが、今、どこに、どのくらいいるのか「気になる虫」をリストアップしました。
2022年版の「気になる虫」は、100種(群)。
リストは、こちらからご覧いただけます。(PDFファイル / エクセルファイル)
このうち、兵庫県版レッドリスト2012に含まれているものは38種、含まれていないものは62種(群)です。
とくに「気になる」25種(ポスターPDF)
100種のうち、とくにみんなにみつけてほしい虫を、25種選んで、ポスターにしました。
よろしければ、PDFファイルをプリントして、ご利用ください。配布自由です。
兵庫県版レッドリスト2012掲載種
もちろん、兵庫県版レッドリスト2012に掲載されている、292種の情報も、ほしいです。
リストは、こちらからご覧いただけます。(PDFファイル / エクセルファイル)
より詳しい内容は、ひょうごの環境サイトから、ごらんください。
とくに「気になる」(ポスター掲載種)の解説
以下、2022判ポスターに掲載している25種の虫の解説です。
ポスターの配列は、だいたいの出現期の順です。
キバネツノトンボ
明るい草原にいて、春から初夏に出てきます。
ツノトンボは、トンボではなく、アリジゴクのなかまです。とまるときは、ガのように、翅(はね)を屋根型にたたみます。
晴れた日の日中、ガのように、直線的に飛びまわります。
ツノトンボのなかまは、つまむと、変な臭いを出しますよ。
ハルゼミ
マツ林にいる小さなセミで、4月下旬から5月に現れます。
ゲーゲーっとカエルみたいな声で鳴きます。姿を見るのは、難しいです。
声がきこえたら、録音して送ってください。数秒でじゅうぶんです。
ヨツボシトンボ
植物のよく茂った池に、初夏に見られるトンボです。5、6月頃です。
シオカラトンボくらいの大きさで、ふっくらしています。模様は独特なので、つかまえることができれば、他のトンボと間違えることはありません。
ウスバシロチョウ
「シロチョウ」という名前ですが、アゲハチョウ科のチョウです。
4月下旬から5月にかけて、現れます。兵庫県北西部には広くいましたが、近年。激減しています。
モンシロチョウより、一回り大きく、日当たりのよい草原を、ゆっくり、直線的に、飛びます。
慣れれば、遠くからでも、区別ができます。
ウスバツバメガは、秋に現れますので、間違えることはありません。
ウバタマムシ
春から夏にかけて、マツの木のあるところにいます。飛んでいたり、倒木にいたり。
ふつうのタマムシ(ヤマトタマムシ)と同じくらいの大きさで、形はよく似ていますが、枯れ木のような色です。なかなか、シブい美しさです。
ダイミョウセセリ
林縁に、よく見られます。5月下旬から6月上旬に現れ、7月から9月にかけても、見られます。
翅(はね)を開いてとまります。
幼虫の食草は、ヤマノイモ。
シロスジコガネ
ヒョウモンチョウ類
みつかるかもしれないヒョウモンチョウ類は、つぎの7種類です。
ツマグロヒョウモン
メスグロヒョウモン
ミドリヒョウモン
クモガタヒョウモン
ウラギンヒョウモン
オオウラギンスジヒョウモン
ウラギンスジヒョウモン
見分けるのが、難しいかもしれません。わからないときは、写真を撮って、送ってください。
ツマグロヒョウモンは、年に何度も発生し、春から晩秋まで、見られます。ほかのヒョウモンチョウ類は、6月から10月上旬頃まで。
アカスジキンカメムシ
図鑑にもよく紹介されているキレイなカメムシですが、西日本では多くありません。
キブシ、クルミなど、若い木の実にやってきて、汁を吸っていることがあります。
キイトトンボ
梅雨の頃から夏にかけて、湿地に見られます。
草むらを黄色い爪楊枝(つまようじ)が飛んでるような感じ。
キハダカノコ
梅雨の頃、草むらにいます。
翅の模様が「鹿の子まだら」だから、カノコガです。シジミチョウくらいの大きさの、小さな蛾です
ふつうのカノコガは、よくいるのですが、別の種類の「キハダカノコ」の方を、みつけてほしいです。胴体の模様がちがいます。
模様がよく似たウメエダシャクは、モンシロチョウくらいの大きさです。これもステキな蛾ですけれども。
写真が必須です。
コカブトムシ
2cmくらいで、一見、カブトムシのなかまとは思えません。でも、オスには短いツノがあります。
カブトムシより、いい環境にいるような気がします。どこにいるのか、気になります。
樹液に来ないし、ライトにも飛んできません。道端を歩いているところを偶然見つけてください。
オニヤンマ
日本最大のトンボ。つかまえたら「どや顔」になりますよ。
都会にはいません。山に行けばいますが、どれくらいの山に行けばいるのか、気になります。
シマゲンゴロウ
夏から秋、田んぼや池にいます。夜、灯りに飛んでくることもあります。
1.5cmくらい。泳いでいる姿、かわいいです。
コシマゲンゴロウは、小さくて1cm足らず。名前は似ていますが、縞模様はぜんぜん違います。コシマゲンゴロウも対象種です。
より大きなクロゲンゴロウ、いっしょに見つかるガムシ(オオガムシ)、「気になる虫」に追加しました。みつけてほしいです。
ハンミョウ類
色鮮やかなナミハンミョウだけでなく、他のハンミョウ類も対象とします。種類によって好みの環境が異なります。作戦を立てて、いろんな種類をみつけてね。
ナミハンミョウは、越冬後の成虫が初夏に、新成虫が夏から秋にかけて、見られます。草の生えていない、日当たりのよい裸地にいます。
ニワハンミョウは、めずらしく日陰が好き。ほか、コハンミョウ、エリザハンミョウとか、10種の記録があります。
詳しくは、森正人さんの兵庫県のハンミョウをお読みください。
ヒゲコガネ
真夏に現れます。平地の河川敷にいて、夜、灯火に飛来します。
加古川流域以外でみつけてほしいな。
コンビニなど、要注意。
触角まで入れると、4cmくらいあります。カブトムシを除いて、いちばん大きなコガネムシです。
メスは、ヒゲが小さいです。
トモンハナバチ
夏、メハジキなど、シソ科の花にやってきます。
ミツバチより大きく、がっしりとした黒い体に、鮮やかな黄色い斑紋があります。
ぎゅっとつまむと刺されますよ。ハチですから。でも、攻撃してくることは絶対にありません。
ミズカマキリ
ほぼ年中、見られます。
水深のある池やゆるやかな流れの水路、人工的な貯水池にいることもあります。
まわりに生息地のあるところでは、幼稚園や学校のプールに飛んでくることも。
タイコウチも、みつけてほしいです。ミズカマキリとはいるところがちがい、泥の中に潜んでいます。
ナベブタムシ
ほぼ年中、見られます。
底が小石の、サラサラ流れる浅い川にいます。
よく似たトゲナベブタムシは、砂地の川にいます。
ミイデラゴミムシ
夏から秋、田畑の畔や、草地で見られます。夜行性で、夜、灯りに飛んでくることもあります。
黄色と黒の独特の模様なので、ほかの虫との区別はしやすいです。
つつくとお尻からガスを噴射することで、有名です。
セグロイナゴ
一見、なんの変哲もない、地味なバッタです。ため池の周り、明るい草原などに、局地的に見られます。県内分布を知りたいです。いるところにはたくさんいることがあります。マメハンミョウみたいな感じでしょうか。
胸部背面の色が濃く、後脚のすねが赤いの特徴です。
くわしくは「ひょうごのばった」の該当ページを、お読みください。
クツワムシ
夏の終わりから初秋、クズなどの生い茂った林縁の茂みから、鳴き声が聞こえます。
5cmくらいある、大型の虫ですが、姿を見つけるのは難しいです。
がちゃがちゃと鳴いている声を録音して送ってください。数秒でじゅうぶんです。
唱歌「むしの声」に「がちゃがちゃがちゃがちゃ くつわむし」の歌詞がありますよ。
ルリモンハナバチ
秋、日当たりのよいところに咲く、マリーゴールドなど、各種の花にやってきます。
ミツバチと同じか少し大きいくらい。写真より、実物の方が、青い斑紋がよく目立ちます。
ウスルリモンハナバチもいます。やや小型。梅雨の頃にいて、白っぽい青色です。
とても飛ぶのが早いので、花にとまっていないと、存在に気づかないかも。
カトリヤンマ
夏から秋に現れ、ギンヤンマやオニヤンマよりも、秋遅くまで、見られます。
ギンヤンマより小さく、細く、腰がくびれています。眼の色はとてもキレイです。
日没後、コウモリが飛ぶくらい薄暗くなった頃、林の縁などを、低空で素早く飛び回ります。目が効かなくなる前に、勝負しましょう。
トゲナナフシ
秋、雑木林の地表にいたり、人工物の上にいる姿が発見されます。
秋遅く、11月いっぱいくらいまで、見られます。
主催者
NPO法人こどもとむしの会は、兵庫県版レッドデータブック(昆虫類)の改訂に協力し、この情報収集活動を、主催しています。
主催:NPO法人こどもとむしの会
協力:佐用町昆虫館・兵庫県立人と自然の博物館・環境科学大阪 株式会社