庭で虫たちと

 今日はとてもいい天気だったので、飼育しているオオムラサキの幼虫たちを、新しいエノキに移してやることにしました。幼虫たちは、エノキの鉢植えに大きな袋(100円ショップで売っている洗濯ネット)をかけて飼育しています。こうしておかないと、鳥やアシナガバチに食べられてしまうのです。

 幼虫たちの世話をしはじめたら、エノキにホシアシブトハバチがやってきました。だいだい色をした、とてもきれいなハチです。このハチは巣を作りません。幼虫はエノキの葉っぱを食べて育ちます。その姿は、イモムシにしか見えません。

 おかあさんハチは、産卵管をエノキの若葉のつけねにさし込んで、卵を産み付けていました。

産卵しているホシアシブトハバチ
若葉のつけねに卵をうみます

 こちらは菜の花にやってきた、ひげの長いハチ。シロスジヒゲナガハナバチでしょうか? なかなかキュートなハチです。ハチっていうと「刺される」って思うかもしれませんが、ホシアシブトハバチには針がありませんし、花に来ているハチも、そっと観察するだけなら刺したりはしません。ただし、アシナガバチやスズメバチは注意してくださいね。

シロスジヒゲナガハナバチだと思うんだけど・・・

 ガマズミの若葉では、キマダラカメムシが汁を吸っていました。成虫で冬を越して、そろそろ産卵の季節です。

キマダラカメムシ アップにするとこんな顔

 そうそう、かんじんのオオムラサキを忘れていました。幼虫君を紹介しますね。

はじめまして!
新しい木に移して袋を掛けました

 どうです? かわいいでしょ。夏には立派なチョウになってくれると思います。(久保弘幸)