朝は冷え込みましたが、陽ざしに恵まれた1月4日。今日は『むし初め』。今年最初の、冬の虫とりです。場所はチビクワガタの聖地、明石公園。明石城というお城のまわりにある、広い雑木林で虫さがしをします。
寒い中、集まってくれた人は、なんと90人以上! 主催者もびっくりですが、広い公園ですから、探す場所にはこまりません。まずはどんな虫がとれるのか、どうやってとるのかの説明です。午前10時、集合してごあいさつ。チビクワガタをどうやって採るか、ほかにどんな虫がとれるのかを聞きました。こどもとむしの会のKids Staffがお手本を見せてくれます。
さあ、お手本を見たら、自分で採らなくっちゃ! みんな、手に「むしビンゴカードと「冬の虫ずかん」を持つと、思い思いに雑木林の中に突入です。小学校低学年の子や、幼稚園の子もいましたが、寒さに負けず元気いっぱいに林の斜面を登っていきます。
「おったー!」「なになに?」「だんごむし~」 みんないっしょうけんめいにさがしています。
そのうち、あちこちから「チビクワガタおったー」「ぼくも採れたで!」と声が上がります。やっぱり明石公園はチビクワガタの聖地なんですね!(^^)!
チビクワガタは次々にみつかります。チビクワガタ以外の虫も、どんどん見つかります。ビンゴカードにある虫をみつけたら、スタッフにスタンプを押してもらいます。
ダンゴムシ、オオクチキムシ、キマワリの幼虫、ニジゴミムシダマシ・・・。いろんな虫が出てくるので、みんな大興奮です。
「あとヤスデがみつかったら、ビンゴやねんけど」
「ぼく、ダブルリーチやで」
もう冬の寒さなんか、全然気になりません。
「ほら、見つけたで!」と仲良し兄弟が見せてくれたのは・・・
眠そうなヤモリ君。落ち葉の下にいたそうです。撮影の後、そっと落ち葉の下に入れてあげました。
枯れ木をどんどん割っていくと、こんどはキムネクマバチです。クマバチが冬眠している様子なんて、私も見たことがありませんでした。こんなふうに冬眠するんですね。
お姉ちゃんと弟君は、ゴマダラチョウの幼虫でニッコリ記念撮影です。
夢中になって走り回っているうちに、あっという間の2時間は終わり。最後に、どんな虫を採ったのか、手を挙げて発表してもらいました。
いちばんたくさんチビクワガタを採った子は、なんと29匹!! 第2位は15匹。さすがはチビクワガタの聖地ですね。みんなビンゴはうまくいったかな?
虫採りの後は、家族、仲間同士で集まってお弁当です。
冬はまだもう少し続くけれど、みんな寒さに負けないで過ごしてね。 また昆虫館で会いましょう!
みんなで見つけた虫:
ハラビロカマキリ
ウシカメムシ、クサギカメムシ、クモヘリカメムシ、ツヤアオカメムシ、アブラゼミ(抜け殻)
シロアリの仲間
チビクワガタ、コクワガタ、カブトムシ、エグリゴミムシダマシ、オオクチキムシ、キマワリ(幼虫)、ヤマトタマムシ(幼虫)、ゾウムシの仲間(幼虫)
クロコノマチョウ、ゴマダラチョウ(幼虫)、フクラスズメ、マダラマルハヒロズコガ(幼虫)
クマバチ、クロスズメバチ、コガタスズメバチ
フジヤスデ、マクラギヤスデ、ダンゴムシの仲間、ムカデの仲間
キセルガイの仲間