紅葉と青空の下で虫とり 10月30日の昆虫館

昆虫館周辺の木々が色づき始めた10月最後の土曜日は、晴天に恵まれた一日でした。

放射冷却で寒い朝となったため、開館直後の中庭には何も飛んでこず、展示用の昆虫を探しに行ったキッズスタッフたちも何も採れずに帰ってきていました。

しかし昆虫館のある谷間に太陽の光が差し始めるとあっという間にポカポカ陽気になって、中庭のフジバカマにはテングチョウやアカタテハ、ヤマトシジミなどが次々に飛んでくるようになりました。

青空に映える紅葉
木々が色づき始めた昆虫館
たくさん見られたテングチョウ。天狗の鼻のような下唇鬚(かしんしゅ)がトレードマーク。成虫で越冬します。
フジバカマで吸蜜するヤマトシジミ

来館者の皆さんも暖かさに誘われるかのように次々と虫とりに繰り出され、キタキチョウ、ヤマトシジミ、ナツアカネ、オンブバッタ、サトクダマキモドキ、トゲナナフシ、イカリモンガ、オオバコヤガ、モンキナガクチキムシなどを採って来られました。

どんな虫がいるかな~?
テングチョウが採れたよ~!
みんなでワイワイ探索中!
カマキリみつけた~!
U字型の黄色が目立つモンキナガクチキムシ(キノコムシダマシ科)
さあ、昆虫館に戻ってみんなに自慢だ~!

この日はイシガケチョウもよく飛んでいたようで、キッズスタッフの栞奈さんが1頭ゲット!さらに栞奈さんはかわいいと評判のリンゴドクガの幼虫(ドクガ科ですが幼虫も成虫も無毒です。)を見つけてもう夢中!連れて帰って育てるそうなので、来年の4月ごろにはきっとモフモフの成虫になってくれることでしょう。

栞奈さんもお気に入り、触り心地抜群のリンゴドクガの幼虫(無毒)

さて、昆虫館の開館も残り1日です。

昆虫館も4月まで閉まってしまうし、ドンドン寒くなって虫たちのいない寂しい寂しい季節がやってくる・・・なんて悲しんでいる人はいませんか?

ナツアカネやホシササキリ、コオロギの仲間などは12月に入っても見られることも多いですし、蛾の仲間などは晩秋限定の魅力的な蛾たちがこれからドンドン出てきます。

暖かい日には成虫で越冬する昆虫が意外と動いていますし、11月ごろから4月ごろにかけて県内でも20種ほどが入れ代わり立ち代わり現れ続けるフユシャク類など冬だけに出現する虫も結構多いので、凍て付くような真冬の夜も想像以上に賑やかです!

もちろん昼間に越冬中のいろんな虫を観察する楽しみもありますし、春先にはメール会員向けの楽しいイベントもあるはず!

寒い!虫採りできない!なんてボヤいている暇はないですよ。昆虫少年!昆虫少女!寒い季節も心を燃やせ!!

2021年10月30日(土)の昆虫館来館

記帳者:44名  天候:晴れ
一日館長:高橋弘樹  スタッフ: 三村貴之・寛子・剣義、石川哲也・亜矢子・栞奈・元貴・大馳  応援:野村智範
(報告:高橋弘樹)