ご当地「キンイロジョウカイ」大募集!!

宝塚市産

最近、気になっている虫があります。
それが、この「キンイロジョウカイ」。

大きさは2~2.4cmほど。このあたりにいるジョウカイボンの仲間では一番大きいです。
はねが紫色なのが特徴的なのですが…

淡路はゴールド!?

どうやら、淡路島のキンイロジョウカイは紫色じゃないらしい。

先日、淡路のユースのとき、キンイロジョウカイがたくさんいたのですが、紫色じゃなくてゴールドでした。ヒメキンイロをテカらせたような色です。大きさはキンイロジョウカイです。10匹くらいつかまえましたが、みんな同様でした。採ってるときは何も思いませんでしたが、写真を撮るとき、紫色のがいないことに気づきました。

八木剛氏談
淡路市産(八木剛氏提供)

たしかに、紫色ではないですね。まさにゴールドです。

そういや何年か前に、自分も淡路で変な色のジョウカイボンを採ってたけど、もしかしてあれもキンイロジョウカイだったんかな。
他の産地ではどんな色なんだろうかと、写真を見ているうちにいろいろ気になってきました。

自宅にあった標本を見てみると、こんな感じ
(あし整えてなくてすみません)

南あわじ市産(左)、奈良県橿原市産(中)、愛媛県松山市産(右)

同じ淡路島でも、南あわじ市の個体はなんか雰囲気違う!はねの根元付近が緑の金属光沢をしています。

奈良県橿原市の個体も紫色じゃなかった!淡路島だけがゴールドというわけでもないのか!!

愛媛県松山市の個体は紫色だけど、ちょっと色が濃いめ?

ん-ーー
思った以上に地域ごとで色が違いそうだな。

ということで、ご当地キンイロジョウカイの情報を大募集します。
もし見つけたら写真を撮って、こちらより情報提供ください!! 

寄せられた情報は何かしらでまとめたいと思います。
みなさんからの情報、お待ちしております!

【補足1】どんなとこにいるの?

どうやって探せばいいか分からない!
そんな人のために、ちょっとだけ補足。

キンイロジョウカイは花粉を食べたり、花に集まった他の昆虫を食べたりしています。

ちょうど今の季節、クリの花が咲いています。近くを通ると、ぷ~んと匂います。

そんなクリの花にはハナムグリ、カミキリムシなどいろんな昆虫が集まってきますが、ここが狙い目。
ちょっと汗ばむような天気の良い昼間、アミで花をワサワサ掬います。うまくいけば、たくさんの虫に混ざってキンイロジョウカイも入ります。

ちなみに淡路島ではシイの花でも見つかったみたい。
シイの花は5月に咲くことが多いので、こちらはもう終わりかな。

クリの花が咲いている、今がまさにキンイロジョウカイを探すチャンスですよ~!

【補足2】そもそも、ジョウカイボンって?

細長い体に、長い触角。
カミキリムシかな?と思うけど、なんか体がやわらかいぞ。ジョウカイボンとはそんな虫です。
春~夏にかけて見られます。

よく似た虫に「カミキリモドキ」という虫もいますが、肉食のジョウカイボンは発達したアゴをしており、かまれるとちょっとだけ痛いです。

「ジョウカイボン」という変な名前は、あの兵庫ゆかりの有名人、平清盛の法名「浄海坊」に由来するそうです。気になる人は調べてみてください。

ジョウカイボンの仲間(ジョウカイボン科)は日本に全部で360~370種くらいいるようです。毎年のように新種も発表されています。兵庫県にはいったい何種いるのでしょうね。