【今週も出たぞ初蝶!】
今日から3月。カレンダーを見ても「春だなあ」と思う月になりました。そして今日の暖かだったこと! 20℃近くまで気温が上がり、まるでもうすぐ初夏といった陽気でした。
今週は週の前半に雨が降り、少し寒の戻りもありましたので、あまり情報が集まらなくて気をもんでいましたが、週末にたくさんの情報をいただきました。
いちばんびっくりしたのは、アゲハチョウ羽化のニュースです。宮武頼夫さんからいただいた情報によると、お知り合いの島啓子さんが、奈良県橿原市のご自宅の庭に置かれていたアゲハチョウの蛹が、2月22日に羽化したということです。飼育下の蛹ではありますが、屋外に置かれていた蛹が2月に羽化するとは驚きです。
もうひとつ驚きのニュースは、2月28日、三田市で島岡優さんがコツバメを採集されたことです。コツバメが2月に登場したのも、初蝶リレーでは新記録。アゲハチョウといいコツバメといい、今年の初蝶リレーは記録づくめになりました。
また初夏のような陽気に恵まれた今日、植田義輔さんから、神戸市北区でルリシジミ確認の報告が飛び込んできました。ルリシジミの登場も、例年よりかなり早い記録です。
初蝶組ではほかに、2月23日、姫路市で内藤親彦さんがベニシジミとヤマトシジミを、2月25日に橿原市で林太郎さんがモンキチョウを、2月28日に橿原市で、宮武頼夫さんがモンキチョウを、それぞれ確認されました。林さんが確認された♀のモンキチョウは、早くも産卵していたとのことです。
【越冬組も負けないぞ!】
越冬組の報告もいただいています。
テングチョウの報告は、2月23日、西宮市の坂井真理さん、一太さんからいただきました。またキタテハの報告は、本日3月1日、神戸市北区で確認したと植田義輔さんからいただいています。
【蛾の世界も春らんまんが近い?】
相生市の高橋弘樹さんが精力的に調査を続けられており、蛾の報告を頂戴しています。2月28日の夜間調査では、ギフウスキナミシャク、モンキナミシャクが確認できたそうですが、特にモンキナミシャクの方は今季の初見とのことです。蛾の世界も、春らんまんが近づいているようです。
姫路市の久後地平さんからは、2月28日、香寺町でオカモトトゲエダシャク確認のご報告をいただきました。いつ見てもヘンテコなとまり方ですよね。展翅してしまったら、なんてことはない蛾なんですが。
私が自宅で時々やっているライトトラップには、マエアカスカシノメイガが怒涛のようにたくさんやってくるようになりました。
【そのほかの昆虫たちも】
蝶や蛾以外の昆虫たちも、たくさん報告をいただいています。
ナナホシテントウ 2月21日 西宮市 坂井真理さん、一太さん
3月1日 神戸市北区 植田義輔さん
ナミテントウ 2月13日 西宮市 坂井真理さん、一太さん
クビキリギス 2月22日 朝来市 久後治平さん
イタドリハムシ 3月1日 神戸市北区 植田義輔さん
キムネクマバチ 2月22日 明石市 久保弘幸(ワタシです)
ナミテントウがもう出てきたんですね。ずいぶん早い動きだしです。クビキリギスは、ちょっと怖い感じの虫ですが、もう少ししたらジージーと鳴くんでしょうか。キムネクマバチは、死んだ♂を拾ったのですが、とても新鮮な死骸で、間違いなくこの春に出現したものでしょう。驚くほど早い出現です。
明日からは、しばらく天気がぐずつきそうです。暖かい陽ざしは恋しいですが、春は行きつ戻りつしながら、すこしずつ近づいてきています。
情報はこちらまで smallbluekh@hotmeil.co.jp
こどもとむしの会 初蝶リレー担当 久保弘幸