初蝶ニュース 第2号

初蝶キターーーーーー!

初蝶ニュース 第2号

【初蝶キターーーーーー!!!!!】

 皆様、春を心待ちにする昆虫大好きの皆様。ついに来ましたよ、2021年の初蝶。

 今年はなんと! 2種の蝶が初蝶第1号になりました。

2月13日(土)に目撃されたモンキチョウと、ヤマトシジミです。

モンキチョウは、2か所で目撃されました。1か所は兵庫県太子町で、確認者は内藤親彦さん、もう1か所は大阪府枚方市で、確認者は植田義輔さんです。

またヤマトシジミは、同日、高砂市で松口郁来さん、理人さん兄弟が確認。ご兄弟でよくぞ見つけてくれました!

さらに2月14日(日)には、淡路市の井嶋幸司さんから、ベニシジミ初見の情報も飛び込んできました。

ベニシジミ 後ろ翅の水色の文様がきれいです(淡路市 井嶋幸司さん)

先週後半はぽかぽか陽気でしたからね。「初蝶警報」が空振りにならなくて良かったです。

初蝶の情報をいただくと「ああ春になったんだ」と、なんだか気持ちがぐっとアゲアゲになりますよね! ああ、また蝶がたくさん見られるんだと思うと、うれしくてたまりません。

ちなみに去年の初蝶は、2月4日のあっと驚くツマグロヒョウモンで、2番手が2月11日のルリシジミでした。モンシロチョウとモンキチョウは、どちらも2月21日、ベニシジミは3月7日で、今年よりも遅かったんです。12月~1月は、去年の方が圧倒的に暖かだったんですが、1月下旬からの暖かさが効いたんでしょうか。

【越冬組は活動が活発に】

 越冬組では、キタキチョウ、キタテハの黄色コンビの報告がたくさんありました。

 まずキタキチョウは、2月12日相生市(高橋弘樹さん)、13日橿原市(宮武頼夫さん)、高砂市(松口郁来さん・理人さん)、明石市(松岡想さん)、2月14日淡路市(井嶋幸司さん)、三田市(島岡優さん)など、各地で活動が始まったようです。

キタキチョウ オオイヌノフグリの青とよく似あいます(三田市 島岡さん)

 キタテハは、2月13日明石市(久保弘幸)、橿原市(林太郎さん)、2月14日高砂市(三村剣義さん)、三田市(島岡優さん)などの目撃があり、こちらも活動は活発になってきたようです。

キタテハ 白いCの文様が目立ちます(高砂市 三村剣義さん)
ムラサキシジミ 日光浴が楽しそうです(橿原市 宮武頼夫さん)

 他の越冬組では、ムラサキシジミが2月13日に高砂市で(松口郁来さん・理人さん)、2月14日に橿原市で(宮武頼夫さん)、同じ日にウラギンシジミも橿原市で(林太郎さん)目撃され、テングチョウも2月14日に高砂市で(三村剣義さん)確認されました。

【蛾の情報が充実!】

 相生市と上郡町では、この冬。高橋弘樹さんが精力的に調査をしておられて、たくさんの情報をいただいています。こまかな報告は、高橋さんが『きべりはむし』に投稿されるご予定ですが、確認された種だけ報告させていただきます。

クロテンフユシャク・ウスバフユシャク・クロバネフユシャク・ナミスジフユナミシャク・シモフリトゲエダシャク・シロフフユエダシャク・チャオビフユエダシャク・ヒロバフユエダシャク・クロモンキリバエダシャク

クロテンキリガ・ホソバキリガ・ミツボシキリガ・ホシオビキリガ・カシワオビキリガ・

クロチャマダラキリガ 

ヒラタマルハキバガ・ハイイロフユハマキ

これらのほか、未同定の種がいくつかあります。冬の蛾が、こんなに多様だなんてすごいですよね。

【そのほかの昆虫】

 そのほかの昆虫もたくさん見られるようになってきました。

 ニュースの1号では、オオツチハンミョウの報告がありましたが、今回は、2月7日ツマグロキンバエ(橿原市 宮武頼夫さん)、2月13日ナナホシテントウ(高砂市 松口郁来さん・理人さん)、2月14日ニホンミツバチ、ハナアブ(三田市 島岡優さん)などの情報をいただいています。

【今週末も暖かい予報】

 今週は、週の中ごろに寒さが戻るようですが、週末はまた、暖かくなりそうです。モンシロチョウはきっと顔を見せてくれるでしょう。それからルリシジミ。越冬組ではアカタテハやルリタテハの顔も見たいですね! 

 みなさん、目を皿のようにして見張ってください。それでは情報をお待ちしております。

情報はこちらまで→  smallbluekh@hotmail.co.jp

こどもとむしの会 初蝶リレー担当 久保弘幸