ようやく、秋が、やってきました!
4連休の中日、9月20日、21日は、さわやかな秋晴れ。
昆虫館のお庭にやってくる虫たちも、増えたような気がします。
何より、アカトンボが、増えました。
「とまっているよ、竿の先」と童謡「あかとんぼ」の歌詞にあるように、アカトンボは、枯れ枝の先など突き出たものの先に止まるのが大好き。
止まっているアカトンボは、ときどき飛び上がっては、またもとの位置に戻ります。これは、通りかかった小さな飛ぶ虫を、フライングキャッチしているのです。
もとの位置に戻る前に、人差し指をそっと突き出すと、指に止まってくれることもありますよ。止まってくれたら、とてもうれしいです! 気長にチャレンジしてみてください。
昆虫館とその付近では、ナツアカネのほか、アキアカネ、マユタテアカネ、ヒメアカネ、ミヤマアカネ、コノシメトンボ、ノシメトンボなどのアカトンボが見られます。
お庭で鳴いているのは、ヒメコオロギ
館内ではスズムシも鳴き始めましたが、お庭の地面から聞こえる虫の声は、ヒメコオロギです。
一日中鳴いています。涼しげで、耳にやさしい、いい声ですよ。
そんなのいたっけ? というみなさんのために、⇩で、声をおききください。
ヒメコオロギは、1cmくらいの小さなコオロギ。後頭部の白い横線が特徴です。局地的に分布する虫で、昆虫館にはたくさんいますが、ほかでは、なかなか出会えませんね。もちろん、都会にはおりません。
鳴いているところに見当をつけて、石を起こしてみると、みつかるかもです。
起こした石は元に戻しておいてね。(ヒメコオロギのいるところには、ヤマビルもよくいます。とくに、雨の後は要注意)
ヒメカマキリをみつけたら、ラッキー
ヒメカマキリがよく見られるのも、秋の昆虫館の特徴です。
木の上にすんでいる小さなカマキリなので、発見は難しいですが、ときどき、昆虫館の壁についてますよ。みつけたらラッキーですね。
カマキリ好きの子どもたち必携、むしの会オリジナル「ひょうごのカマキリ」も、ぜひご活用ください。ダウンロードはこちらのページから。かわいい冊子は、300円にて昆虫館で。
青空を見上げると
昆虫館入口横の大きなネムノキ。見上げると、澄み切った秋の青空です。
空を見上げるなり、「あ、ヤママユや!」と喝破したのは、小学1年生の石川だいちくんでした。
一同、???・・・
みなさん、わかります?
答えは、最後にしましょう。
「むしむし広場」には、バッタやトンボが
昆虫館に来るなり「クルマバッタを捕りたい!」というバッタ好きの少年たちは、館内を見る前に、虫とりに出発!
後翅の黄色があざやかなクルマバッタは、すばしっこいです。いいお天気だと、とくに活発に飛びます。一度は捕れずに昆虫館へ戻った少年たちでしたが、再チャレンジして、ついにゲットしたようです。おめでとう!
虫をさわれた、自分でつかまえた、という小さな自信の積み重ねが、子どもたちの成長につながります。子どもたちは、昆虫館で、育つのです!
※ 昆虫館外での虫とりは、「むしむし広場」(昆虫館手前、瑠璃寺仁王門の北側)、昆虫館前から瑠璃寺への道沿いで、お願いします。
青空に、ヤママユ
ほら、ここに、ヤママユ(ガ)が、とまっていますよ。
翅をひろげると15cmくらいある大きな蛾ですが、6m以上ある木の上にいるのを即座にみつけるとは、すごいですね。だいちくんのコンピュータは、風景をスキャンした瞬間、ヤママユのシルエットを即座に認識できるようです。
ヤママユは、こんな蛾です。すてきな色合いですね。
ああ、秋が来た。という感じです。
お庭の花には、サカハチチョウ、ミドリヒョウモン、アサギマダラなどのちょうちょ、ホウジャクのなかま(スズメガ)が蜜を吸いにやってきます。
メタリックなタカネトンボが館内に入ってきました。
たくさんの子どもたちとともに、にぎやかな、秋の昆虫館でした。
9月20日(日)晴れのち曇り 来館者98名
一日館長:八木 剛 スタッフ:安岡拓郎・高橋弘樹 応援:野村智範
9月21日(月祝)晴れのち時々曇り 来館者117名
一日館長:八木 剛 スタッフ:野村智範・石川ファミリー