2020年に兵庫県内で8件のアカギカメムシ発見情報が得られました。以後、みんなも注意していたと思いますが、2021年に淡路島で情報があったくらいで、その後、音沙汰なしでした。それがそれが・・・
2023年、発生地出現
2023年10月15日、島岡良治さん、島岡優さんが、丹波篠山市でアカギカメムシが大量にいるようすを発見されました。
アカメガシワの木に成虫も幼虫もうじゃうじゃ! まるで南西諸島みたいです!
これまでのように偶然1匹がいた、という情報ではなく、明らかにここで発生している、ということですね。みなさんの近所にもいるかもしれませんよ。
2020年は南の虫の当たり年かもしれない、と、以下の記事に書いてました。2023年はシンジュキノカワガがフィーバーしています。各地でツヤアオカメムシが多いとメディアも賑わっています。アカギカメムシも猛暑のせいですか!?ときかれそうですが、それはわかりませんな。
ちなみに、アカギカメムシの匂いを嗅いでみましたが、いわゆるカメムシ臭はしませんでした。ほのかにクサギのようなちょっと苦い臭い、かな。
以下、2020年の記事です
相生市に降臨
8月30日(日)、昆虫館に、兵庫県相生市で捕獲されたアカギカメムシが持ち込まれました。
色あざやかな、カメムシです! 大きさは2cmくらいあります。
前胸背板にトゲあったので、ちがうのかな?と思いましたが、トゲのある個体もあるようです。
南方系の虫で、以前、南西諸島では、葉裏に群れているところを、よく見ました。
移動分散能力の高い種のようで、本州でも各地で点々と記録があり、ググってみると、今年は青森県でも見つかったようです。
さがせ!
今のところ「ふぇもらん」をみつけたのは、残念ながら、スタッフだけです。
さがせといわれても、簡単にはみつからないよね~
つぎは、アカギカメムシで、どうだ!
アカギカメムシの食草は、アカメガシワです。
昆虫館の入り口の前、駐車場に大きな木陰をつくってくれている大木が、アカメガシワ。
パイオニア植物で、伐採地とか道路脇などの明るいところに、よく生えています。
アカメガシワを見つけたら、葉っぱの裏をのぞいてみてください。
みつけたら、写真を撮って、むしの会事務局へご一報ください。次号の「きべりはむし」誌上で、まとめてレポートしたいと思います。
情報募集は、2020年11月26日をもって終了し、結果は、きべりはむし43巻2号に掲載しました。
情報提供くださったみなさま、ありがとうございました。
今年は、クロマダラソテツシジミも多いですね。南の虫の当たり年かもしれません。
近頃、大きな台風が、連続して九州あたりを通過しますね。すると、兵庫県あたりには南風が吹き込んで、南の島の虫がやってくるんじゃないかな。ずいぶん昔になりますが、オオギンヤンマがたくさん採れた年がありました。その年も、台風がそんなコースを辿ったような記憶があります。
どんな匂いかな?
アカギカメムシって、どんな匂いだったかな? 忘れてしまった。
つかまえた人は、ぜひ嗅いでみてください。
そういえば、最近、「カメムシ注意報」って、虫嫌いをあおるようなTV番組がありましたね。
カメムシも、カマキリも、やさしく手に乗せれば、匂いを出したり、引っかいたりしません!
びっくりさせるから、虫さんが怒るのです。
そもそも、カメムシが「臭い」って、おかしいやろ。
「臭い」というのは「う○ち」とか、腐ったものとか、ゲ○とかのことです。
カメムシの匂いは、「臭い」じゃなく、「濃い」といいましょう。
カメムシくんは、木の実や草のエキスが濃縮された、100%オーガニック、天然植物由来の香料を、体内で生産しているのです。
デパート1階の化粧品売り場の変なニオイとか、汗臭いおっさんの臭いに比べたら、よっぽど、すがすがしいわい!
アカスジキンカメなんて、マイルドで、フルーティーだよ~。木の実を吸ってるんだからね。