キッズスタッフ大活躍!8月30日(日)の昆虫館

今日は8月最後の昆虫館でしたが、相変わらずの暑さで、まだまだ外での虫捕りの際は熱中症に気をつけなければいけないような気候でした。しかしながら、昆虫館の周りでは、真夏に響いていたアブラゼミのジリジリといった鳴声に代わり、夏の終わりを告げる涼しげなツクツクボウシの声を聴くことができました。

初めての1日館長

ライトトラップ

私事ではありますが、今日は自分が1年以上昆虫館でのスタッフとしてやらせていただくなかで、初めての「1日館長」を務めさせていただきました。 

初めてということで、気合をいれ開館の2時間以上前に昆虫館に到着してみると、そこには大きなライトトラップが…。

ライトトラップの成果①
ライトトラップの成果②

すると、昆虫館の中からキッズスタッフの男の子が出てきて、ライトトラップの成果を見せてくれました。どうやら昨日は、このために昆虫館でのお泊まり会があったようです。

トラップの結果は上々だったようで、ミヤマクワガタ♂やゴホンダイコクコガネ(10匹以上)、ウンモンスズメなどを見ることができました。

シモフリスズメ発見!

蛹になる準備中のシモフリスズメ

同様に宿泊していた八木さんに呼ばれて、キッズスタッフたちと外に出てみると、カブトムシの幼虫くらいのサイズはあろうかという巨大なイモムシが!

その正体は最後の脱皮を終え、蛹になる準備をしていた「シモフリスズメ」でした。早速飼育ケース内に保護して、今日の展示用に。

シモフリスズメ

昨日の採集で既に展示されていた緑色のシモフリスズメと並べて、とてもわかりやすい比較になりました。

イモリすくい大会開催!

受付前で水生生物の観察

開館の時間になり、受付を済ませた子どもたちの目にまず飛び込んでくるのは、カメやオタマジャクシ、イモリなどの水生生物を観察できる展示スペース。建物の中に入る前にこちらで10分以上楽しんでいただける方が多く見受けられました。

「気をつけーっ!」

応援で来られた野村さんが来ると、どうやらこの展示スペースで何かを行うようで…?

野村さんの「気をつけーっ!」の号令で、さっきまで自由に水生生物と触れあっていた子どもたちも全員あらたまって話を聞く準備。

イモリすくい大会

どうやらこれから始まるのは、金魚すくいならぬ「イモリすくい」。実際に金魚すくいで用いられる“ポイ”を使ってどれだけイモリをすくえるか競います。もちろん手掴み禁止、そしてポイが破れたら終了です。

子どもだけでなく、大人も一緒になってチャレンジ!意外と子どもの方がすくえていたかも…?見る限り1番多くとっていたのは、キッズスタッフの男の子。1人で7匹以上のイモリをすくっていました…さすが!

大雨…でも大丈夫!

手の上でイモムシの観察

お昼頃には、スコールのような大雨が昆虫館を襲います。でも昆虫館は雨が降っても退屈はさせません!
ここで今朝捕まえたシモフリスズメや恒例のカブト・クワガタの展示が活きてきます。

子どもたちは、館内の昆虫たちに実際触れてみて楽しんでいました。特に印象に残ったのは、今までそれほど虫に興味を持っていなかった子どもたちが、「大好きになった、まだ帰りたくない」と口にする様子でした。中には、シモフリスズメを気に入ってくれて、手の上に乗せて何度も観察している女の子もいました。

8月はもう終わりますが、秋になると今度は再びチョウや蛾のシーズンが到来し、昆虫館の見どころはたくさんあります。9月も虫捕りを楽しみましょう!

2020年8月30日(日)
天気 晴れ時々大雨 
館長 橋田一輝 
スタッフ 八木剛、島岡ファミリー、石川ファミリー 
応援 末宗安之、野村智範、高橋弘樹、三村ファミリー