ミヤマカラスアゲハがやっと登場!4月26日(土)の昆虫館

今朝は放射冷却で冷え込み、移動中の車の温度表示は4℃でした。

昆虫館では開館前から広場でちらちらと飛ぶ小さな蝶が・・・・。トラフシジミです!

今日は特にたくさんのトラフシジミに出会えました。夕方までに庭で7頭以上確認しました。

コミスジもやってきました。

館内の水槽では、なぜかいつもは隠れているスナヤツメが活発に泳いでいます。

今日は一日晴れの天気予報なので、ムシ達が活性化しそうな予感です。

午前中の来館者の方々とはっぴーがーでん周辺で虫捕りを楽しみました。

すばしっこい春のトンボ、シオヤトンボをみんなが追いかけますが、なかなか採集できません。最後は何とかスタッフが採集しました。

ハンミョウも数頭、目の前を飛びますがやっぱり逃げるのが早い・・・・。

でも、みんな楽しんでくれたようです。

裏庭に保管していたカブトムシの幼虫が無事越冬出来たか、心配だったので飼育ケースをがさがさすると…元気に出てきました。

今日はスタッフ久保さんが講師で、「入門!昆虫標本づくり」を実施しました。

事前予約制で、上手に標本づくりが出来るようになるために、入門編として展翅版を使ってチョウの標本づくりと甲虫の標本づくりに挑戦します。

体に昆虫針をまっすぐに刺すのが意外と難しく、翅を左右対称になるよう、形を整えるのはさらに難しいですが、集中して取り組みます。

どうにかアゲハチョウとコガネムシの標本が出来ました。

標本にはラベルが必要です。小さなわくの中にていねいにデータを書き込みます。

初めて体験する人ばかりでしたが、とても集中して完成することができました。素晴らしい!

標本づくり講座は今後も春と秋を中心に不定期で実施しますので、事前予約にて申し込みをお願いします。

そうそう、佐用町昆虫館の名物「にじいろガイダ」(ニシキキンカメムシ)は平年より少し遅れて越冬した幼虫が次々と羽化を始めました。

特に羽化して一週間ほどは赤い部分がとても鮮やかです。昨年11月に長日下飼育で羽化して半年ほど生きている成虫と比べてみて下さい。

午後の来館者の方々も虫捕りに挑戦。

スタッフが採集したキバネクマバチがオスなので、刺さないとわかると安心してくれました。

彼らは頑張ってヒメウラナミジャノメを採集、スタッフが採集したツマキチョウ♂をとっても気に入ってくれました。

夕方までに何度か駐車場から川に向かって黒いアゲハチョウが飛んでいきます。

やっと花に来た時に採集できたのは・・・・

ミヤマカラスアゲハの♀でした!

やや翅が傷んでいたので、このあとキハダに袋掛け、産卵してくれるように飼育を始めました。

いよいよ春のムシ達が出てきましたよ!

ゴールデンウイークにかけてこれからトンボの仲間も一気に増えます。

カミキリムシやチョウも楽しみですね。

昆虫館の庭、そして広場やはっぴーがーでんで虫捕りが楽しめる佐用町昆虫館にぜひお越しください。

2025年4月26日(土) 天気:晴れ

一日館長:末宗安之 スタッフ:齋藤泰彦 久保弘幸(昆虫標本づくり)

来館者:32名

(報告:末宗安之)