今年も開館! 令和7年4月5日の昆虫館

みなさま、お待たせしました!
佐用町昆虫館は冬眠から覚め、令和7年度もオープンの日を迎えることができました。
今シーズンも10月末まで土・日・祝日ごとに皆様をお待ちしていますので、ぜひ遊びにお越しください!

さて、今年の冬は寒くて長かったので瑠璃寺参道のソメイヨシノはちらほらといったところ。
でも満開のミツマタやコウヤミズキのほか、周りをよく見渡すといろいろな植物の花見が楽しめますよ。

瑠璃寺参道のソメイヨシノ
仁王門横(はっぴ~がーでん下)のミツマタ
昆虫館の庭のコウヤミズキ

この時期だけにしか見られない花、カタクリのつぼみ。今日は開いてくれるかな?

昆虫館の庭のカタクリ

さあ、いよいよオープンです。
今シーズン初めての来館者は遠方から来てくださったご家族でした。

標本と、不思議な不思議な昆虫の世界に夢中!

館内はたちまち賑やかな声で満たされました。
生きた昆虫や淡水魚との触れ合いに驚き、喜び、さらに様々な場所から来てくれた、様々な年齢の子どもたちがすぐ仲良しになっていきます。

ニジイロクワガタに夢中!
デジタルマイクロスコープとにじいろガイダ(ニシキキンカメムシ)に夢中!
夢中でサワガニを捕まえてきてくれた少年
変身コーナーのカブトムシを気に入ってくれたお兄ちゃんと妹
お兄ちゃんはイモリに夢中!
妹は虫眼鏡に夢中!
スタッフの三村さんが持ってきてくれたニホンイシガメにも夢中!

穏やかな日差しの中、みんなで「はっぴ~がーでん」まで虫採りに行きました。

みんなで虫採り!

まだまだ気温が低いためか、この日みんなで見つけた虫は、アカタテハ、テングチョウ、カゲロウの成虫、ヒシバッタ、キリギリスの幼虫、そして早春限定の「空飛ぶ毛玉」ことビロードツリアブといったところでした。

そうそう、それからスタッフの岡田さんが、昆虫館の外壁に止まっていた変わった昆虫を見つけてくれました。

メスコバネキバガ

これ、実はガなんです。メスコバネキバガのメスです。
一年に一度、早春にだけ現れるこの蛾は、オスは普通の蛾のように翅がありますが、メスはこのように翅が退化しているので飛べません。なので、メスはフェロモンという「におい」出してオスを呼び寄せます。(メスは飛べない代わりに歩くのがすごく速いです。)種類は全く違いますが、晩秋から早春に成虫が現れるフユシャクというグループも同じような生態をしています。
このメスコバネキバガ、兵庫県産蛾類分布記録データベースによると兵庫県内の記録は宝塚市・養父市・丹波市だけで、播磨地域ではまだ文献上の記録は無いようですね。

色々なことに夢中になれる佐用町昆虫館、不思議な昆虫にも出会えるチャンスもあるかもしれない佐用町昆虫館へ、今シーズンもぜひ遊びに来てくださいね!

あっ、そうだ、最初に触れた早春の花・カタクリですが、この日は結局花びらが1枚開いただけでした。

カタクリの一日

すぐ近くにある株はすでに咲いていたので、こちらももうすぐ可憐な花を楽しめると思いますよ。

2025年4月5日 晴れ
 来館者:27名
 一日館長:髙橋弘樹 スタッフ:岡田浩資
  応援:久保弘幸、末宗安之、三村貴之、三村寛子
(報告:髙橋弘樹)