【強烈寒波で初蝶は足止め】
初蝶情報をお待ちの皆さん。今週の寒波も厳しかったですね。2月5日にモンシロチョウ情報があって以来、初蝶情報がありません( ;∀;)。でも来週の天気予報では、気温がぐうううう~っと上がりそうです。特に28日の金曜日からの3日間の最高気温は、神戸で15℃、15℃、16℃と、桜が咲くころに近い気温になりそう。きっとこのタイミングで、初蝶がどっと登場するんじゃないかと思います。
【初蛾情報も1件だけ】
今週は中谷さんから、初蛾情報をいただきました。小さな蛾ですが、申し訳ない事に私には種類がよくわかりません。翅に光沢があるので、マエアカスカシノメイガかもしれません。調べて種がわかったら、あらためてご報告します。
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【今年は去年よりかなり寒い冬】
「そんなこと言われなくてもわかってるわ!」とお思いでしょうが、まあそうおっしゃらずに。この冬(去年の12月から昨日まで)と、去年の冬を数字で比べてみると、今年の方がずいぶん寒いことがわかります。左のグラフは、この期間の1日の平均気温の変化を示したものですが、橙色(今年)の方が青色(去年)よりも下になる傾向が強いですね。またこの期間の、1日の平均気温を足し算してみると、右のグラフのように、この冬は578.9℃です。去年はこの期間で728.2℃でしたから、150℃も差があるわけです。つまり1日だと1.8℃近い差があるわけです。そりゃ寒いわけですよね。
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そう言えば、初蝶ニュースの第2号で「なぜ初蝶を立春から後にしたのか」の説明をしていませんでした。それは気温の移り変わりと関係があります。実は1月に蝶が見られることは、それほど珍しくないのです。12月が暖かだった場合には、お正月まで生き残りの蝶が活動していたり、1月に暖かい日が何日かあると、蝶が羽化することもあります。けれども、1月中旬以降に寒さの底がおとずれて、蝶たちの活動が続かないことが多いのです。そこで初蝶リレーでは、立春を区切りにしたわけです。
蝶の場合は寒さの影響をはっきり受けることが多いのですが、蛾の場合は必ずしもそうではありません。蝶と違って「冬にしか登場しない種」がたくさんあって、そうした「冬の蛾」たちは、本当に寒い時期にも羽化し、活動しています。寒い時期には成虫の餌になる花の蜜も得られないので、この時期に登場する蛾の中には「成虫になってからは何も食べない」ものもいるようです。
【来週後半は初蝶警報発令】
さあ、暖かい季節はもう目の前です。みんなで目を皿のようにして、虫探しをしましょう。どんな情報が飛び込んでくるのか、たのしみにお待ちしています(@^^)/~~~。 (こどもとむしの会 久保弘幸)
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