初蝶ニュース No.1

【酷寒の中初蝶登場?】

皆様、立春以来、すさまじい寒さが続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。今年もまた「初蝶ニュース」をお届けできることを、心から幸せに思っております。 

 さて、あまりの寒さで初蝶情報はないだろうと思っていたら、今週はなんとお二人から蝶情報をいただきました。まずは八木剛さんで、1月25日に、淡路島でベニシジミを発見です。これは立春以前ですので、初蝶リレーのルールでは「早期活動」ということになってしまいますが、それにしても早い登場でびっくりです。

 もうお一人は齋藤泰彦さんで、2月7日に、宝塚市でモンシロチョウの新鮮な死亡個体を発見されました。車にでもぶつかったのか、体が切れていたそうですが、翅もやわらかくて羽化したばかりのような感じとのことです。翅をよく見ると、しわがたくさんあって羽化不全(=羽化がうまくゆかなかった)だったようです。

 初蝶リレーでの、これまで最もはやいモンシロチョウの記録は2月14日ですから、それを大きく更新する新記録になりました。それにしてもこんなに寒いのに、なぜ羽化してしまったんでしょうか。

ベニシジミ 寒い時期の本種では水色の文様が際立つ個体があります
モンシロチョウの死亡個体 ♂ですが翅を見ると羽化不全のようです。寒すぎたのでしょうか。

 まだもう少し寒い日はありそうですが、おそらく今回の大寒波が、寒さの底です。これからはきっと、春に向かって暖かくなってゆくでしょう。皆さんからの「春だより」を心待ちにしております。

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