昆虫館の庭でノコギリクワガタ発見!6月22日の昆虫館

天気予報は今日も午後から雨。
明るい朝なのにちょっと残念です。
モリアオガエルの卵塊が猿に食害される事は残念ながら続いています。今朝も4つのうち、2つがやられました。

ちょうど屋根の影になり、運よくサルに見つからなかった卵塊。

今日も新しい卵塊を取り込み、代わりに孵化したオタマジャクシを池や水路に放流しました。

先週回収した卵塊から孵化したオタマジャクシ

イモリが結構食べてしまう(!)のですが、それでも毎年幼体になり、上陸していきます。
網舎のミヤマカラスアゲハ幼虫はほとんどいなくなりました。恐らくサナギになるため、コクサギから離れたようです。
ミヤマカラスはキハダ、カラスザンショウを食べますがカラスアゲハは食性が広く、コクサギ、サンショウ、カラスザンショウなどに幼虫が見つかります。しかも幼虫は色、形がそっくりです。
画像のミヤマカラスアゲハ幼虫は黄色い線がすべてリング状につながっています。

逆にカラスアゲハ幼虫は矢印あたりでは黄色い線がぼやけてつながっていません。見つけた幼虫がどちらかわかりにくい時は参考にしてみて下さい。

今日は朝から衝撃の展開です。
スタッフの岡田さんが昆虫館の庭で
「ノコギリがおった!」

大歯型の立派なオスです。
どうやら庭のナラガシワの木の高いところから樹液が出ているので、ここに来た個体が下に降りて休んでいたようです。

お客さんが私たちの話を聞いてからすぐ後で
「またノコギリがいました!」

この個体も近くのアセビの枝で休んでいました。
今日は岡田さん、冴えているようで、その後も
「エダナナフシ、おった」

触覚が長いのでエダナナフシです。ナナフシモドキの触角は短いです。

水槽の中には、現在ナナフシモドキ一種しか飼育していないので、今日から仲間入りです。
今日のにじいろガイダたちです。

本物のにじいろガイダ(ニシキキンカメムシ)は幼虫が大きくなってきました。

2齢幼虫(左)と3齢幼虫(右)

以前も紹介しましたが、スーパーマーケットで入手できる「生クルミ」が良好な代用餌になります。
今日はカエル好きのお客さんが多かったです。
お母さんが一生懸命スマホで撮影しているのは・・・。

まだ1歳?くらいのちいさなシュレーゲルアオガエルです。いつも同じところで寝ています。

アマガエルとの違いは目の周りに模様がないことです。

この子は壁で寝ていたモリアオガエルをスタッフが下に降ろすと優しく捕まえて記念写真。

だんだん天気は暗くなり、雨がふってきました。
昆虫採集は出来ませんが、室内でカブ・クワを触って楽しんでくれました。
彼はババオウゴンオニクワガタが好きだったようです。

彼は最初は触れるのも怖がっていましたが、最後はヘラクレスも大丈夫。テーブルに誘導し、最後は持ち上げました。

この子はアマミシカクワガタが気に入ってくれました。

カブトムシ♀が何度も部屋を飛び回るハプニングも・・・。
昆虫館のカブトムシ幼虫は蛹室を作り、よく見えませんがほとんどサナギになったようです。


梅雨空が始まるようですが、部屋の中でもじっくり楽しめる佐用町昆虫館にぜひお越しください。

2024年6月22日(土) 天気:曇り後雨
一日館長:末宗安之 スタッフ:岡田浩資
来館者:50名
(報告:末宗安之)