コオニヤンマが採集できました!6月16日(日)の昆虫館

天気予報では午後から雨の予報ですが、明るい朝です.

今日は網舎の中のミヤマカラスアゲハ幼虫の紹介から。

5月中旬、採集したミヤマカラスアゲハ♀を網舎の中でコクサギに袋掛けで採卵をしました。
実はミヤマカラスアゲハ、本来の食樹は庭にあるキハダ、カラスザンショウなのですが、
木が高すぎて脚立を使っても袋掛けが出来ません・・・。
仕方なく網舎の中のコクサギに袋掛けをした次第です。
コクサギはカラスアゲハには良好な食樹なのですが、ミヤマカラスアゲハは野外では好んで産卵しません。

(うまく成長するかな?)と不安だったのですが、
孵化した幼虫の大部分はすくすくと成長し、終齢幼虫になりました。
来週にはサナギになり、7月までには大きな夏型の成虫が羽化すると思います。

今日も開館と同時にたくさんの来館者の方々が昆虫館に来てくれました。
午前中は晴れ間も多く、オオシオカラトンボやシオカラトンボが良く飛んでいます。
ハッピーガーデンにも網とかごを持って昆虫採集に来てくれる方が多かったです。

特に今日はコオニヤンマの新鮮な個体がたくさん見つかります。
みんなうまく採集できてうれしそうです。

新鮮なコオニヤンマのメスです。
コオニヤンマのオス、メスどちらも採集できました!

虫好きの女の子、種名のわからない青虫を「イモムシとケムシ図鑑」や画像検索でスタッフと一緒に調べます。

どうやら「シロシタヨトウ」の幼虫のようです。判明して良かった!

ゲンゴロウ君、今日は珍しく、午前中から甲羅干しです。

昨日羽化したオオムラサキのオス、おとなしいので手乗りで楽しんでもらいました。

佐用町産のオオムラサキ、野外でも来週くらいから目撃できるようになります。

今日のにじいろガイダたちです。

もちろん本物も元気です。現在、産卵が続き、たくさんの幼虫が2齢~3齢に成長中です。

今日も「入門!昆虫標本づくり」をスタッフの安岡さんが担当して実施されました。
午前、午後、それぞれ子どもたちには初めての経験だったと思いますが、真剣に取り組み、うまく完成させることができました!

来館者の女の子が「これ、ヤモリ?近くの神社にいた」と見せてくれた個体の尻尾の模様に違和感があり、体をマイクロスコープで拡大してみると・・・
うろこの大きさが均等なので、ニホンヤモリではなく、「タワヤモリ」のようでした。すばしっこいのに良く採集できました!

リピーターの方に、今日の閉館準備まで手伝っていただきました。ありがとうございます。

ナナフシモドキの餌交換をてつだってくれました。


6月後半、佐用町ではオオムラサキやヒロオビミドリシジミ、キマダラモドキなど、なかなか出会えない蝶が観察できる季節です。トンボの仲間もオナガサナエ、アオサナエ、オジロサナエ、ヒメサナエが増えてきます。
ぜひお越しください。

2024年6月16日(日) 天気:曇り時々晴れ後雨  
一日館長:末宗安之 スタッフ:八木 剛、安岡拓郎 応援:高橋弘樹
来館記載者:114名

(報告:末宗安之)