アオバセセリが庭にやってきた!5月5日(日) こどもの日の昆虫館

朝、昆虫館に到着すると、すでに開錠、準備も出来ています。ジャコウアゲハが廊下で羽化していました。

昨日の館長さん、安岡さんが一泊して灯火採集を実施していたので、人気のある大型の蛾を蚊帳の中に入れて準備してくれました。

オオミズアオや

ウンモンスズメ。

蛾の好きな人以外には、オオミズアオとオナガミズアオの区別は難しいと思いますので、ちょっとだけヒントです。

画像で比較してもらうと、前翅の縁に白い線がはっきり出ているか、ぼやけているかがわかりやすい区別点です。また、触角の色はオオミズアオは淡い褐色、オナガミズアオは淡い黄緑色です。

オオミズアオは食性が広いですが、オナガミズアオはハンノキ、ヤシャブシしか食べません。

7月から8月にかけて、夏型の成虫をどちらの種ももう一度見ることができます。

5月3日に前蛹だったアサギマダラ、今日はきれいなサナギになっていました。

ツルツルで真珠のような光沢があり、作り物のようなサナギです。

今日も開館前からたくさんの来館者の方が来てくれました。

開館時間より少し早く庭で楽しんでもらいました。

今日の「にじいろガイダ」お父さんです。

本物のにじいろガイダくん(ニシキキンカメムシ)、ツゲの実が好きですが、飼育には生クルミが良好な代用餌になります。昨年11月に長日下飼育で第2化として羽化した成虫、たった1頭ですが、今春羽化した成虫と一緒に展示しています。すでに半年、成虫のまま冬を越して生きているのでかなりの長寿です。

色の違いがわかりますか?ちょっと色あせて、くたびれた感じですが頑張ってます。

今日は天気予報通りのいい天気!

外のタッチプールは午前中から来館者の方々がイモリの観察を楽しんでいました。

イモリ好きな子どもたちは用水路で見つけたイモリをどんどんこの中に追加してくれました。

今日も花形スターのカブ・クワコーナーは大人気。爪を傷めないよう、スタッフと一緒にやさしく前進させて最後はそっと手に乗せて観察してもらいました。

来館者の方が「このムシは何でしょうか?」と持って来てくれたのは・・・

最初は本当にわかりませんでしたが、スタッフの島岡さんが調べて「オオワラジカイガラムシ」のメスではないか?

ということで落ち着きました。

まだまだすぐに種類の判別ができないので、ワタクシ、反省しました・・・・。

午後は残念ながら風が強くなり、ハッピーガーデンの中は蜂の仲間くらいしか観察できませんでした。

蚊帳の中も一日中賑わっていました。

来館者の方が、庭で採集したウスバシロチョウを入れてくれました。このウスバシロチョウは、スタッフの久保さんが幼虫を庭に放したので、それが羽化したものだと思います。

腕のいい子供たちの中にはなんとスピードの速いアオバセセリを庭で採集した子も!

私も目撃しましたが、アオバセセリが復活傾向なのでちょっと安心。

今日は長時間楽しんでくれる来館者の方が多く、絵本を楽しんでくれた方々もいました。

また、お絵かきコーナーで、1時間くらいかけて力作を仕上げる人も印象に残りました。

5月3日の記事「ムカシトンボが獲れました」に触発されたキッズスタッフと友人がトンボ専門家のスタッフ、東さんにアドバイスをもらって寺谷川上流に探しに行ったところ、渓流でホバリング中の「本物」を目撃!

残念ながら空振ったようですが、どうやらムカシトンボ、この船越山に確実に生き永らえているようです。

5月中旬には渓流のサナエトンボの仲間も羽化、ミスジチョウも期待できます。

モリアオガエルとシュレーゲルアオガエルがずっと鳴いているので、もうすぐ産卵も始まりそうです。

ぜひ、新緑の美しい佐用町昆虫館にお越しください。

2024年5月5日(日 祝こどもの日) 天気:晴れ

一日館長:末宗安之 スタッフ:島岡良治、島岡佳子

応援:東 輝弥 高橋弘樹 キッズスタッフ:島岡 優

来館記載者:91名

(報告:末宗安之)