本日、朝の天気はなんと「雨」(天気予報は曇りだったのに・・・・)
これでは蚊帳のムシは採集できないなあと思いながら昆虫館へ。
スタッフの岡田さんが朝早くから開館準備をしてくれたので、私はハッピーガーデンの様子を見てきました。
この時期になると、シカが常に草を食べているエリアと、私たちが柵を張ったエリアでは明らかに色が違います。
この斜面に、シカの食害が広がる前の佐用町の懐かしい里山の花々が復活するように整備を進めていく予定です。
まずはノアザミ、クローバー、レンゲソウ、カノコソウなど、以前は普通に自生していた花を植栽しています。
以前よりもここにやってくる蜂たちの種類も増えてきました。
蜂と言えば 今日,自宅で栽培しているキンリョウヘンを昆虫館近くのニホンミツバチの待ち箱にセットすると、午前中から働きバチが中に入る「新居チェック」が始まり、午後にはすんなりと「入居」していました。
黒く、大きな個体はオス蜂です。アカリンダニの寄生で激減しているニホンミツバチですが、少しずつ復活しているようです。
庭のキジョランに岡田さんが3頭、アサギマダラ幼虫を確認。かなり大きくなってきました。
にじいろガイダは先週頃越冬した幼虫が次々と羽化、2週間ほどはとても鮮やかな赤、緑、藍色です。紫外線に当たると少しずつ朱、黄緑、黒に色が変わっていきます。
今日も午前中から家族連れの方々が来られました。
今日のガイダさんです。
彼らは様々な生き物に興味津々。お母さん方も最初はオオゴキブリやマダガスカルオオゴキブリを敬遠していましたが、後半は少しずつ慣れたようです。
産卵のため、ペアにしているオナガミズアオ、彼らはすごく気に入ってくれました。
今日もイシガメ君とイモリさんは人気者。じっと見つめていました。
彼らは帰る間際までアリジゴクにエサ(クモ)を落として観察していました。
午後になると、お客さんが「サルが来ている」と教えてくれました。
昆虫館の庭にある桑の木の若葉が美味しいらしく、この木に特に執着します。
よく見ると道にはサルの糞が・・・・。
午後になるとどんどん天気が良くなり、なにも飛ばないと思っていた昆虫館周辺にはミヤマカラスアゲハに交じってカラスアゲハ、オナガアゲハも飛び始めました。
何回も空振りの彼のために岡田さんがサービス、ミヤマカラスアゲハとカラスアゲハを採集してくれました。
彼は帰り間際に蚊帳の中にミヤマとカラスをリリースしてくれました。
今まで4月中にカラスアゲハやオナガアゲハを目撃することは少なく、ミヤマカラスが少しくたびれてくる5月10日頃から数が増える印象でしたが、今年は一気に暖かくなったせいでちょっと平年より早く羽化しているようです。
寺谷川の水際で吸水するオスのミヤマカラスアゲハも目撃しました。
これからだんだん天気も良くなるようです。
ゴールデンウイークの佐用町昆虫館、様々ないきものとの出会いが楽しめそうです。
ぜひお越しください。
2024年4月27日(土) 天気:雨後晴れ
一日館長:末宗安之 スタッフ:岡田浩資 応援:東輝弥
来館記載者:28名
(報告:末宗安之)