初蝶ニュース第7号

まずお詫びを申し上げます

 まず、初蝶ニュース第7号の配信が遅くなりましたことを、お詫びします。

 暖かい日が連続した3月末~4月1日、ものすごい数の情報が寄せられました。情報の数はこの間だけで80を超え、写真も80枚以上をお送りいただきました。これをどうやってお伝えしたらいいかと考えましたが、いつものようにすべてを詳細に書くと、長くなりすぎてしまいます。そこで今回は、情報があった虫の種類と報告してくれた方のお名前のみを紹介させていただくことにします。どうかご容赦ください。また、順不同になりますがこの点もご容赦ください。

 それから、情報が多かったため、見落としなどがあるかもしれません。もし「私が投稿した情報が掲載されていない」ということがありましたら、久保までお知らせください。どうぞよろしくお願いいたします。

初蝶は新たに5種が登場・モンシロチョウやモンキチョウは春の最盛期に

 初蝶組では、新たに6種が加わり、合計13種、29件の報告がありました。新たに加わったのは、キアゲハ、アオスジアゲハ、ツマキチョウ、コツバメ、ツマグロヒョウモン、ミヤマセセリです。キアゲハは3月30日、橿原市で宮武頼夫さん、アオスジアゲハは4月1日、高砂市で三村剣義さん、コツバメとミヤマセセリは3月27日、三田市で島岡優さん、ツマキチョウとツマグロヒョウモンは4月2日、三田市で島岡優さんがそれぞれ初見です。

越冬組はほぼ全種類が登場

 越冬組は、ほぼ全種類が出そろいました。新たに加わったのはヒオドシチョウ、イシガケチョウ、ツマグロキチョウ、クロコノマチョウです。ヒオドシチョウとツマグロキチョウは3月27日、三田市で島岡優さん、イシガケチョウは3月31日に三村剣義さんが加古川市で、島岡優さんが大和郡山市で、クロコノマチョウは3月31日、加古川市で三村剣義さんが、それぞれ初見です。

 南方系のイシガケチョウとクロコノマチョウは、すっかり近畿地方での越冬が定着しました。私が子どものころ(50年ぐらい前)には、見たこともないあこがれの南のチョウでしたが。

 余談ですが、同じように私がこどものころには、ナガサキアゲハやツマグロヒョウモンも、近畿地方ではとても珍しかったのです。今では考えられないですね。

初蛾は春のBIG3+オナガミズアオの登場

 蛾は33種の報告がありました。春の大物、イボタガ、エゾヨツメ、オオシモフリスズメがそろい踏みし、これにオナガミズアオが加わって、一気に華やかになった感じがします。

 イボタガ、エゾヨツメ、オオシモフリスズメは、どれも今の季節にしか見られない、大きな蛾です。イボタガは不思議な波文様、エゾヨツメは神秘的な群青色の目玉文様をもっていて、一目見たら、とりこになってしまいます。オオシモフリスズメは、捕まえると「チイチイ」と音を出す蛾です。大きくてとても力が強く、手などにとまらせるとちょっと痛いなと思うことがあります。

 暖かくなって、夜の観察も楽になってきましたから、「明日はお休み」という日には、街灯の周りなどを調べてみるのも面白いでしょう。

その他の昆虫もいろいろ出ています

 そのほかの昆虫も、13種の報告をいただきました。甲虫が6種、ハチが2種、キジラミが2種、カメムシ、アブ、ガガンボが各1種です。

 今年はあまりテントウムシの報告がないのですが、くすもとりょうさんが、ムーアシロホシテントウを報告してくれました。三村剣義さんからハンミョウ2種、菅藤康平さんからはアリヅカムシの報告をいただきましたが、アリヅカムシは初蝶リレー始まって以来、初めての報告です。キジラミはカメムシの親戚みたいな昆虫で、植物の汁を吸います。ヨコヅナサシガメは、他の昆虫をつかまえて体液を吸ってしまうというちょっと怖い昆虫です。私は、越冬が明けたゴマダラチョウの幼虫が、ヨコヅナサシガメにつかまってしまったのを見たことがあります。

ツバメも帰ってきました

 その他、中谷容子さんからは、神戸市内からツバメのお便りもいただきました。青空を、すべるように飛ぶ姿を見ると、春がまためぐってきたなと実感しますね。

初蝶リレー2024もゴールは間近!

 さあ、初蝶リレーの最終日4月7日も迫ってきました。天気予報はあいにくですが、みなさんからの情報を、最後の最後までお待ちしております!

情報はこちらまで:初蝶リレー情報提供はこちらから | 佐用町昆虫館オフィシャルブログ (konchukan.net)

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