あいな里山公園 冬の昆虫調査
気温の上下がとても大きい日が続いていますが、今日はとても寒い一日でした。おまけに朝から小雨まじり。「うわ~、こんな日にみんな来てくれるのかなぁ」と思いながら、あいな里山公園に行きました。
そんなスタッフの心配は、受付時間になるとふっ飛びました。虫とり道具をもった子供たちが、次々に集合。寒い中ですが、みんな元気いっぱいで、目のかがやきがちがいます。お天気が良ければ、冬の蛾や冬眠から目がさめた蝶も飛ぶ季節ですが、今日は寒いからそれはちょっと無理。みんなの目標は、くち木にかくれている虫たちです。
10時、八木先生の説明が始まります。冬の虫採りが初めての子もいます。虫たちはどんな場所にかくれているのかな? 先生の説明の後、さあ、みんないっせいに出発です。あいな里山公園の皆さんが、毎年、里山の手入れをするときに切った木が、たくさん積み上げてある広場をめざします。積み上げてから何年かたつと、少しずつ木が腐って、いろいろな虫たちの食べ物、隠れ家になるんですね。
いざ 出発!
くち木広場で虫さがし
くち木広場につくと、みんないっせいに「よさそうなくち木」を探します。スタッフはそれをお手伝い。「これはまだかたいな」、「あ、これはちょうどいいかも」。八木先生に教えてもらったとおり、ぎゅっと握ったら皮が少しへこむような木をさがします。
みんながくち木割りを始めるとすぐに、「おったー!」とあちこちで歓声が上がります。あいな里山公園は、オオゴキブリがとても多い所です。オオゴキブリの家族がたくさん見つかりました。オオゴキブリは、くち木の中にトンネルを掘って、家族で暮らしているんですね。トンネルの周まわはぜんぶ食べものですから、「お菓子のおうち」に住んでいるようなものです。
「カブトムシの幼虫がほしいねん」と言う子は、くち木の下にたまって土になる前の木くずを掘り返しています。
なかなか見つからない子には、スタッフが少しお手伝い。よさそうな木を一緒に探しました。
夢中になって虫を探していると、いつの間にかお昼を過ぎていました。楽しい時間はすぐに過ぎてしまいますね。
みんな何がとれたかな? 顕微鏡でのぞいてみたよ
お昼ご飯が終わった後は、みんながどんな虫をとったのか、数えてみました。全部で32種類も採れました。すごいですね。
そのあとは、みんなが採ってくれた虫を、顕微鏡で見てみます。超拡大した虫たちに、みんな釘付け。ちょっとみただけだとわかりにくに虫も、これで見るとよくわかります。
楽しくお話しして、冬の虫採りはおしまいになりましたが、まだまだ名残惜しい子供たち。まだ少し雨まじりでしたが、「もういっかい、行く~」と駆け出して行きました。大人たちは、もうふらふらだったかも(笑)。
みんなが心待ちにする春は、もうすぐそこです。
参加者:44名
スタッフ:久保弘幸・三村寛子・八木剛・内田隼人・三村貴之
Kidsスタッフ:三村剣義