「こんな虫見つけた!」こどもたちが大喜びの10月15日昆虫館

朝夕が一気にひんやりとした気候になり、キンモクセイの香りが秋を感じさせます。
最近、昆虫館の周りでほとんど体が動かなくなったミンミンゼミが良く見つかります。今年は鳴く虫たちの店じまいがとても早かった印象です。

その代わりにアサギマダラがやっと目立つようになってきました。丘の上のシカ柵(名前はまだ無い)にもやってきます。

また、昆虫館の庭やまわりの谷間にキジョランがあるので、♀が産卵を始めたようです。孵化した幼虫は少しずつ成長し、来年の5月に成虫になります。
今日も開館と同時に家族連れの皆さんが来られました。

彼女のお母さんが絵本を読んでくれています。このあと、ご家族で昆虫採集。ヒメアカネやキタキチョウを採集できました。


にじいろガイダ=ニシキキンカメムシはやっぱり皆さん、最初は恐る恐る鼻を近づけます。でも臭くないので安心すると手に乗せてくれます。
このカメムシ、臭いを発する器官(臭腺)はあるのですが、しつこくいじっても大丈夫。体をつぶしてしまうくらい圧力を加えないと臭いを出さないようです。
その代わり、脱皮した抜け殻をすぐに小さな容器に入れておくと・・・なんと抜け殻がくさいのです!
これは飼育してみて初めてわかりました。

良く昆虫館に来てくれる彼は、今日も大発見。ラボに「ナナフシがいた!」と持ってきてきれたのは、エダナナフシの♂です。 このあとメスを捕まえようとして地面に落ちて見失いましたが自力で再発見しました。触覚が長いのが特徴です。

大きなメスは褐色型です。ペアで水槽に展示すると交尾をはじめました。

今日のお客さんは、むしむし広場やシカ柵の中でしっかり昆虫採集を楽しんでくれたようです。
彼女は道に降りてきたツマグロヒョウモンにそーっと近づきます。

アサギマダラを採集した彼は、みんなのために蚊帳の中に放してくれました。

今日はハラビロカマキリが良く見つかりました。

恒例の「お腹を水につけてみよう・・・・」

やっぱりハリガネムシが30秒後くらいに出てきます。同時に2匹のハリガネムシが出てきました。
来館者の少年が「このハラビロカマキリ、池に近づいてきた」と教えてくれたので、実験でお尻に水をつけると・・・・やっぱりハリガネムシ!

こちらも2匹同時にでてきました。しかもハラビロカマキリは水中に入っていきます。
冷静に考えると、スゴイ確率で寄生されていますね・・・。

彼は昆虫館の掃除用ほうきにとまっているアオバセセリの幼虫を発見!恐らくサナギになるため、裏庭のアワブキから移動してきたようです。
今日も遠いところから昆虫館に来てくれたご家族。一日、いろんなムシ達との出会いを楽しめたようです。

名残惜しい様子でしたが、また来てくださいね。

さて、ここでお知らせです!
佐用町昆虫館は今シーズンの開館日はあと4回!
今シーズン最後の開館日、10月29日(日)はせっかくなので

「むしむしハロウィン」!

お気に入りのむしむしファッションで来てください。

もちろん普通の服装で来ても大丈夫。
ぜひ、昆虫館で好きなムシに変装してみて下さい。当日は「むしのかお」や「むしのはね」も用意してます。

スタッフにも変な人がいて、毎年仮面ライダー1号のコスプレで皆さんを出迎えます。

佐用町昆虫館は定員を設け、予約の方を優先しておりますので、10月29日もぜひ、事前に予約をお願いします。

2023年10月15日(日) 天気:晴れ時々曇り
一日館長:末宗安之 スタッフ:岡田浩資
応援:高橋弘樹
来館者数:54名

(報告:末宗安之)