昨日午後からの雨は朝方まで残り、ちょっと暗い昆虫館。
昆虫館の近所のニワウルシから採集したシンジュキノカワガの幼虫たち(9月16日のブログに登場)はその後サナギになり、様子を見ていました。
今日は2頭、成虫になっていました。
網舎のカラスアゲハの幼虫はみんな終齢になりました。
3連休最終日、開館と同時にたくさんの方が訪れてくれました。
スタッフの茂見さん、マダガスカルオオゴキブリのさわり方を伝授しています。
今日もにじいろガイダ=ニシキキンカメムシは皆さんにつんつんしてから実際に臭いがないかチェックしてもらいます。
昆虫館に良く来てくれる彼にも臭ってもらいました。
お昼頃、「これは何というカエルですか?」と質問してくれた彼の飼育ケースの中に入っているのは・・・。
何と「ヒキガエル」のこどもです。
体長は4cm弱だったので、調べてみると今年生まれのようです。最初はアマガエルより小さな体で地上に上がり、様々な天敵がいる世界で生き延びるのはごくわずか・・・。
元気に大きくなってほしいので、観察後、リリースしました。また、会いたいですね。
午後になり、少しずつ天気が回復、明るくなり気温も上がってきました。
青シャツの彼は採集名人のようです。次々とレア種を採集してはドヤ顔で見せてくれます。まずはアサギマダラの♀。
そしてハラビロカマキリの褐色型。よく見ると複眼はきれいな黄緑色です。褐色型はなかなか出会えません。
ヒキガエルを見つけた彼は、午後にはヒメカマキリをゲット!満足そうです。
今日も野村先生のイモリ講義です。指の数を実際に数えてみたり、とても勉強になります。
私もむしむし広場やシカ柵の中の虫たちが気になり、皆さんの様子を見てきました。
みんなたくさんのバッタやトンボを採集できたようです。
トンボは予想通り、ナツアカネ、アキアカネ、ミヤマアカネがいました。
彼女の成果は10月になってほとんど見つからなくなったキリギリスの♀。みんなに「すげー!」と言われました。他にもナツアカネやバッタも採集できました。
近所の竹内さんが自宅の庭にやってきたアサギマダラを持ってきてくれました。せっかくなのでマーキングをしてリリースしました。
すると時を同じくして昆虫館の庭にやってきたアサギマダラを採集したご家族です。
このアサギマダラにもマーキングをしてからリリースしました。
きょうだいで大きな声で「バイバ~イ」と言いながら放すことができました。
さて、アサギマダラはこの後、四国を経由して南西諸島、そして台湾方面まで大移動する「渡りをする蝶」なので、ひょっとしたら採集した人から連絡があるかも!
今日は雨上がりなので、シカ柵のまわりでもヤマビルが足元に上がってきました。
シカが多いこの地域では、マダニも多く、ヤマビルの被害も多くなっています。
虫よけは昆虫館にも準備していますが、肌を出さないよう、気を付けて昆虫採集をしてください。
今シーズンの佐用町昆虫館の開館日は残すところあと6回。
ゆっくりと生き物との触れ合いが楽しめる佐用町昆虫館にぜひ、お越しください。
2023年10月9日(月)(スポーツの日) 天気:曇り後時々晴れ
一日館長:末宗安之 スタッフ:茂見節子 応援:野村智範
来館者:47名
(報告:末宗安之)