いい天気でスタートした10月。
開館準備中、駐車場脇でふと目に留まった幼虫は・・・。
クロコノマチョウの幼虫です。
成虫は時々見かけますが、チカラシバを食べているのは気が付きませんでした。
網舎の中では、カラスアゲハの幼虫が大きくなってきました。
ミヤマカラスアゲハやオナガアゲハは既に越冬型の蛹になりました。
今日も開館前から子供たちが待ってくれていたので、少し早く開館しました。
キッズスタッフの優君が採集したハラビロカマキリをお互いに体に付けて楽しんでくれました。
思った以上にすばしっこい!
今日も皆さんがにじいろガイダを「におって」くれました。
昆虫館のにじいろガイダ=ニシキキンカメムシ、よく見ると交尾しています。今後寒くなりますが産卵、孵化するでしょうか?
都市部では今年、ツヤアオカメムシが大量発生して困っているようですが、ここ、佐用町ではそれほど目立ちません。
むしろ「シンジュキノカワガ」が近隣のニワウルシを丸裸にしています。
画像は佐用町内のニワウルシです。いぼ状に見えるのは繭です。中にサナギが入っています。
彼は庭で採集したトンボの名前を調べるために、スタッフの島岡さんが出してくれたトンボの専門書で検索をしています。この姿勢が素晴らしいですね!
トンボの正体は「オオアオイトトンボ」だということがわかりました。
また、正体不明のスズメガの幼虫も「イモムシ図鑑」で模様やしっぽの特徴を見比べて調べています。
「マタタビを食べていた」ことが決定打で、「ハネナガブドウスズメ」だとわかりました。
いい天気なので、むしの原っぱやシカ柵の中はたくさんの昆虫がやってきます。
今日もオオセイボウを5頭ほど確認。
お父さんが「ここにいいるよ!」と教えています。
すぐお隣ではスタッフがみんなのために花を植えてくれました。
「今、ミヤマアカネが止まった!」と教えてくれました。今年はよく見かけます。
島岡さんが実験。ハラビロカマキリの腹部を水につけると‥‥。
すぐにハリガネムシが出てきました!
ハリガネムシに寄生されたカマキリは、(水辺に近づくように)脳をコントロールされ、そこでハリガネムシが脱出する戦略です。ちょっと恐ろしい・・・。
長さは30cm以上ありました。
今日はハラビロカマキリが川沿いでよく見つかりました。ということは、ハリガネムシが寄生している可能性が高いかも・・・。
虫かごを見せてもらいうと、バッタ類はもちろん、オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリ、ヒメカマキリの4種が!
良く採れました!
彼女はすべての展示している虫たちを楽しそうに触ってくれました。
今日もタッチプールは大賑わい。中には昆虫よりこちらが気に入ってくれた子もいました。
庭のブッドレアに夏眠明けのヒョウモンチョウが訪れるようになりました。もうすぐ、アサギマダラも来るかな?
ツマグロキチョウも何頭か目撃、採集もしました。
佐用町昆虫館は4月から10月の土、日、祝日に開館しています。
10月の開館日はあと9回。
10月29日(日)は今シーズンの開館の最終日になります。
秋の深まる佐用町昆虫館にぜひお越しください。
2023年10月1日(日) 天気:晴れ
一日館長:末宗安之 スタッフ:島岡良治、佳子
キッズスタッフ:島岡 優 応援:野村智範、久保弘幸、高橋弘樹
来館者:70名
(報告:末宗安之)