佐用町昆虫館の楽しみいろいろ
8月最後の日曜日は、やっぱり暑い一日になりそうな、青い空に白い雲で始まりました。さあ、今日はどんな日になるのかなと、スタッフはちょっとワクワクしながら、準備をしています。そして今日も、10時少し前になると、次々にかわいいお客様がお見えになりました。
今日のブログは、そんなお客様たちといっしょに、佐用町昆虫館の楽しみ方をご紹介しましょう。
昆虫館のまわりには、小さな水路と池があって、いろいろな水の生き物がすんでいます。門を入ると、みんな真っ先にこの池と水路につかまってしまいます(#^^#) なにを見つけたのかな?
昆虫館の楽しみはたくさんありますが、この水路で、イモリやカエルやアメンボやヤゴを手づかみにするのは、夏のいちばんの楽しみですね! 実はこの水、とても冷たいんです。
もうひとつの楽しみは、門を入ったところにある大きな網室です。蚊帳がつってあって、中にはいろいろな虫が入っています。何が入っているかは、その日によって違います。今日は、たくさんの黒いアゲハチョウ(ほとんどミヤマカラスアゲハで、ナガサキアゲハもいました)や、でっかいオニヤンマ、細いハグロトンボなどが入っていましたよ。
ここでは、まだ自分で虫採りができない小さな子も、虫をつかまえて仲良しになれます。
ラボの中はいつものように、昆虫館オールスターズが勢ぞろいして、お客さんを待っています。時々、スタッフが連れてきた「季節の虫たち」も加わって、とってもにぎやかです。ゴキブリもいるけれど、「きらい」だなんて言わないで、そっとさわってみて下さい。
ラボの横の廊下には、お絵かきコーナーがあります。カウンターに置いてある、小さな標本箱から、お気に入りを選んでお絵かきができるんですよ。生きた昆虫も、標本箱も、自由にさわってOK。これが佐用町昆虫館の、とくちょうでもあります。ずばり『本物体験』ですね。
ほらね、大力作でしょ? 子どもたちの絵は、どれもみんな、ほんとうにステキなんです。
ラボで虫をさわって、お絵かきして。楽しそうでしょ? 左側の子は、どの標本箱にするか悩んでるのかな? 壁には、みんなが描いてくれた絵が、ずらりとならんでいます。
水路で見つけたイモリは、庭の水槽に入れて、みんなで観察します。イモリはぬるぬるしてる? それともざらざらしてる? なんでもさわってみないと、ほんとうのことはわかりません。おなかの赤い色だって、一匹ずつ、みんな違うんですよ。
この日は、スタッフの野村先生が、大きなスッポンを持ってきて見せてくれました。あぶないから、さわるのは無しでしたけど、スッポンの鼻の穴が、まん丸だってわかりました。
昆虫館に来るおともだちの中には、こんなふうに、虫が大好きな子もいますけれど、ちょっと虫がにがてな子もいます。そういう子には、スタッフがやさしくさわり方をアドバイス。はじめてさわれるようになる子もたくさんいます。
虫は、ほんとうはそんなにこわくないんだよ。どんなふうにさわったらいいかを知っていれば、ちっともこわくないんだ。
そして子どもたちにとって、何よりうれしいのは、自分の力で虫がとれた時。僕は、「虫がとれない」って、ちょっと涙がでていたけれど、いっしょうけんめいがんばって、とうとうピカピカのミヤマカラスアゲハを、自分の力だけでキャッチ!!! とってもいい顔で、ポーズを決めてくれました。
どうですかみなさん。夏休みはおしまいですが、虫たちの季節はまだまだ続きます。佐用町昆虫館で、いろんな虫たいけんをしてみませんか?
一日館長 久保弘幸 サブ館長 岡田浩資 応援 野村智範