第1回 2023年5月21日
第2期目となる「昆虫調査員研修会」の第1回目の研修会が、兵庫県立国見の森公園にて開催されました。昆虫採集から標本づくり、観察のしかたなどを学び、昆虫調査員を目指す全2回のプログラムです。初回は14日(日)に予定していたのですが、あいにくの雨・・・。そのため、あらかじめ設定していた予備日に日程を変更して実施しました。
さて、どんな一日になったのかな?
モノレールで山上駅へ
まずはモノレールで山上駅へ向かいます。これに乗らないと山頂に着くころにはへとへとです。
気持ちの良い青空がひろがっています!
研修会は、山上駅にある交流館で行います。簡単な自己紹介を済ませ、今日の注意事項を確認します。雨で崩落しているエリアがあるので、まずはみんなでルートの確認です。昆虫採集はけがをしないよう、安全第一で行いましょう。
まずは昆虫採集から
それでは、山頂めざしてレッツゴー!!
標高465メートルの山頂に到着!すべて自力で登るにはややハードな山ですが、モノレールを利用すると小さいお子様でも上りやすい山です。展望台があり素晴らしい景色!こりゃ最高~!!
すばやく飛び交うアオスジアゲハを狙う少年に、クマバチのかわいさに魅了された少年!みんな思い思いに網をふります。カラスアゲハも飛んでいました。略称「カラアゲ」と呼ばれており(ここだけ?)「カラアゲきた!」「カラアゲ行った~!」という声が山頂に響きます。
山頂を飛び交う蝶をつかまえるのは至難の業。蝶の通り道を狙ってスタンバイします。
いよいよ標本作りに挑戦!
交流館にもどり昼食をすませたら、いよいよ標本作りに挑戦します!
この研修会では、むしの会オリジナルの標本作成キットを準備しています。中身は展翅板、展脚台や展翅テープ、昆虫針やまち針にピンセットなど、標本作りに必要なものがそろっています。
まずスタッフがアオスジアゲハを使って、蝶の展翅のやり方を説明します。「右利きの人は、左のはねから展翅するとまち針が邪魔にならない」など、具体的にやりやすい方法も教えてもらいます。はねの角度は図鑑も参考にしながら、美しい標本が作れるようにがんばりましょう。
自分で採集した虫から、好きな虫を選んで標本にしていきます。蝶や甲虫など、みなさんいろいろな標本にチャレンジしてくれました。どこにまち針をうてばいいかな?はねに穴をあけてしまわないように、慎重に。触角も忘れずに固定します。
完成がとっても楽しみですね!
標本作りが一段落した後は、また山頂で採集タイムです。下りのモノレールの出発時間ギリギリまで、昆虫採集を楽しみました!
さて、第2回目は28日(日)に行います。標本の完成に向けて、同定やラベルの書き方などを学びます。お楽しみに!!!
スタッフ:久保弘幸、三村貴之、吉水敏城、石川亜矢子