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目標があると、虫とりはもっと楽しくなるよ! どんな虫が、今、どこに、どのくらい、いるのかな。みんなで調べると楽しいよ。
MMスタッフが調べたい「気になる虫」の情報を、募集します。みなさんもさがしてみてください!
情報募集 対象の虫
【甲虫類】 アオカナブン・クロカナブン シロスジコガネ ヒゲコガネ ヤマトタマムシ ウバタマムシ キンイロジョウカイ フェモラータオオモモブトハムシ ハマベゾウムシ
【鱗翅類】 アオバセセリ ツマキチョウ アオスジアゲハ キマダラモドキ イカリモンガ・ベニイカリモンガ チャバネフユエダシャク フチグロトゲエダシャク シンジュキノカワガ
これからも増えることがあります。
情報提供フォーム
情報募集対象の虫をみつけたり、つかまえたら、写真を撮って、情報提供フォームから送信ください。
自信がないけど、これはそうかな、という情報でもかまいません。虫にくわしいスタッフが、写真で確認します。
情報募集期間:2024年4月30日まで。
2023年度 MMスタッフ:安岡拓郎・井嶋幸司・植田義輔・内田隼人・島岡佳子・末宗安之・高橋弘樹・三村寛子・三村剣義・八木剛
対象の虫のプロフィール
セグロイナゴ
成虫は夏から秋にかけてみられます。
名前の通り、背中が黒くなっていることが特徴です。一見どこにでもいそうなバッタですが、兵庫県ではあまりみつかっていません。どうしてでしょう?気になります。
びっくりすると遠くまで飛んでいきます。ちょっぴり捕まえにくいかもしれません。
シタベニハゴロモ
中国からやってきた新参の虫です。2021年夏に多くの記録があり、新聞でも報道されていましたが、その後どうなってるのかな? 気になります。
ハゴロモはセミに近い虫で、アオバハゴロモとか、たいていは1cm足らずの小型ですが、この虫は、成虫の翅(はね)を拡げると5cm近くあります。
成虫も幼虫も、ニワウルシ(シンジュ)の木にいます。まずは木を見つけることですね。幼虫は黒地に白い斑点があり、かわいいです。成虫は真夏にいます。
兵庫県での記録は、高橋(2022)に紹介されています。
ニワウルシの木にはシンジュキノカワガもいることがあるので、セットで探してみてください。
アオカナブン・クロカナブン
カブトムシやクワガタと同じ時期にいます。
カブトムシやクワガタを探しに行くと、樹液に集まるカナブンを目にします。ぶぉーんという羽音に「おぉ!」と一瞬怯んだり、「なんや、カナブンかぁ」とガッカリする人も多いと思います。
しかし!されどカナブン、集めてみると色んなカラーがあり楽しいですよ。
中でもアオカナブン、クロカナブンは見つけてしまうと圧倒的な美しさと存在感にテンション上がること間違いなし!ぜひ探してみてね!
すぐに飛んでしまうので焦らずに落ち着いてつかまえてね。
今年の夏はカナブンが熱い!
シロスジコガネ
初夏に現れます。チューチュー鳴きます。
白砂青松の海岸など、砂浜のあるところにいます。夜、灯火に飛んできます。
淡路島と但馬の海岸に多いですが、最近、高砂や姫路でも再発見されました。
こちらの記事でも紹介しています。ぜひさがしてほしいです。
ヒゲコガネ
真夏に現れます。平地の河川敷にいて、夜、灯火に飛来します。コンビニやスーパーへ買い物に行ったら、落ちてないか注意してください。
いるのは加古川流域だけですが、明石川らしい記録も得られました。
メスは、ヒゲが小さいです。
ヤマトタマムシ
7、8月に出現。
晴れた日、エノキ、アキニレ、ケヤキの樹上を飛び回ります。アミが届く木を見つけられるかどうか。広葉樹の立ち枯れや倒木に産卵に来ていたらラッキー。
都市部にもいます。公園とか神社とか。
ウバタマムシ
春から夏にかけて、マツの木のあるところにいます。飛んでいたり、倒木にいたり。
ふつうのヤマトタマムシと同じくらいの大きさで、形はよく似ていますが、枯れ木のような色です。なかなか、シブい美しさです。
キンイロジョウカイ
5月から8月くらいまで。
定期的にザワつかせるキンイロジョウカイ。
他のジョウカイはダメなん?と思われるかもしれないですが、このキンイロジョウカイ、地域により色が違うらしいのです。
全国のキンイロジョウカイファンの皆さん、一挙に並べて見たくありませんか?情報お待ちしてます!
↓↓↓過去にザワついた募集記事を参照してね↓↓↓
キンイロジョウカイと間違いやすいジョウカイボン。
フェモラータオオモモブトハムシ
こちらは東南アジアからやってきた新参の虫です。
2cmくらいあって、とってもきれいでかっこいい虫です!
河川敷や空き地にたくさん生えているクズが大好き。
成虫がよく見られるのは6月下旬~7月中旬頃です。
2009年に三重県の松坂市で見つかり、徐々に広がっていることが知られていましたが、最近大阪や兵庫県でも見つかりました。車に乗ってきたんでしょうか?
3年前に揖保川にたくさんいるのは確認しましたが、その他のところには居るのか?どんどん広がっていくのか?気になります。
この記事も参照ください。
ハマベゾウムシ
海のもんもあった方がいいなと思って、入れてみました。
サーチングイメージを頭に入れた上で、かなり気合を入れないと見つけられません。下の記事を見て、やってみてください。
イカリモンガ・ベニイカリモンガ
イカリモンガ類は、普通のガと違い、チョウのように昼間に飛び回って花の蜜を吸い、翅を立ててとまります。大きさや色合いはチョウのテングチョウに似ているかも。
ベニイカリモンガは、以前は南方の暖かな地域にいて、本州にはいませんでした。ところが、10年ほど前から、中国地方の各地で見つかり始め、その後、近畿地方からも発見されました。兵庫県では、2019年に佐用町昆虫館の庭で初めて見つかりました。そして、3年後の2021年にも同じ場所で見つかりました。今後、どのように分布を広げていくのか、気になります。
成虫は、春から秋にかけて見られます。谷沿いで、陽があまり当たらない林の中やその周りで見られます。花に来ていないかも要チェック。イカリモンガとは前翅の形と斑紋が異なります。
兵庫県での記録の詳細は、植田(2022)(PDF)をご覧ください。
イカリモンガは、北海道から九州にいます。成虫は、4~5月と8月~秋にかけて見られ、成虫で冬越しします。
本種は、佐用町昆虫館の庭でも数回見つかっています。2019年と2021年の10月には、ベニイカリモンガと一緒に確認されました。
イカリモンガは普通種とされていますが、兵庫県の詳しい分布はわかっていません。ベニイカリモンガを探すついでに、イカリモンガも探してみましょう。探し方は、ベニイカリモンガと同じです。
アオバセセリ
成虫は春~夏にかけてみられます。後翅のオレンジ色の模様が特徴的なきれいなチョウです。
雄は山頂で占有行動を見る事もあります。吸蜜植物はグミ、ミツバウツギ、ウツギ、ノリウツギ、ニラ、ネギなどがあるようですが他にもどのような植物にくることがあるのか気になります。
どんな場所やどんな植物でどの時間にどんな様子だったのか是非教えてください。
また、幼虫も、頭がオレンジ色でかわいいです。食餌植物は、アワブキ、ミヤマハハソなどのアワブキ科です。淡路島では、ヤマビワでみられたことがあるようです。
ツマキチョウ
桜の咲く季節(3-5月)に年1回だけ現れるチョウです。
モンシロチョウに似ていますが、こちらは少し小柄で翅に特徴があります。
かぎ状になった翅の先は雄がオレンジ、雌が白色なので、雄雌の判別やモンシロチョウとの
判別は簡単です。翅の裏の網目模様も美しいので要チェックです。
幼虫の食草はアブラナ科とこれまたモンシロチョウと同じ。なので、自信がないときは
とにかくモンシロチョウを捕まえまくってください。オレンジ色が見えたら大当たり!
雌も気が付いたら虫かごの中にいるかもしれません。
アオスジアゲハ
5月と7、8月によく見られます。春はGWくらいから。ナミアゲハやキアゲハより出るのが遅いです。
昆虫マニアはあまり興味を示しませんが、子どもたちや女性には、圧倒的な人気があります。
でも、飛ぶのが速いので、なかなかつかまえられないよ〜〜 つかまえたら、うれしいね。写真を撮るのも難しいかな。がんばってください。
チャンスは、花の蜜を吸いに来ているときです。つかまえられるかな、って、ドキドキしますね。
幼虫はクスノキの葉を好むので、クスノキがよく植えられている瀬戸内側に多い気がしますが、どうなんでしょう? ちなみに、幼虫かわいいです。
キマダラモドキ
キマダラヒカゲに似ているけれど違うから、キマダラモドキ。ジャノメチョウの仲間のちょうちょです。
6月に年1回だけ発生。8月頃はあまり活動せず、9月になると再び活動を始め、10月ごろまで見られます。
ジャノメチョウの仲間は、それぞれ目玉模様(眼状紋)がありますが、キマダラモドキの目玉模様には黄色い縁取りがあるのが特徴です。また、ヒカゲチョウやサトキマダラヒカゲに比べて全体的に翅の形が丸みを帯びています。
兵庫県では播磨地方と川西市周辺に採集記録がありますが、他の地域ではまだ見つかっていません。樹液が好きなので、クワガタ、カブトムシを探していると見つかる可能性があります。他のジャノメチョウ科の蝶と一緒に樹液に来ていることがあるので、(あれ?模様が違うのがいるなあ?)と思ったら写真を撮ったり、慎重に近づいて採集できるように頑張ってください。
食草はイネ科の植物で、明るい雑木林の林縁で見つかりますが、敏感な蝶で、近づくとすぐに逃げてしまいます。
チャバネフユエダシャク
多くの昆虫が冬眠している12月から1月にかけて出てくるガで、いわゆる「フユシャク類」の一つです。
幼虫はサクラ、コナラ、シラカンバ、ケヤキ、カエデ類、ミツバツツジなど、とても多くの種類の木の葉っぱを食べるので、平地から山地までいろいろな所で見られます。
オスには翅(はね)があるので普通に飛び回りますが、メスには翅は無く(目立たない痕跡のみ)、木の幹や手すり、橋の欄干(らんかん)、看板などによじ登って「におい」でオスを呼び寄せます。
オスもメスも夜に動き回ります。でも、特にメスは昼間も同じようなところでじっとしていることがあります。
メスは姿や行動だけではなく色もユニーク!
フユシャク類のメスは地味なものが多いのですが、このチャバネフユエダシャクのメスは白黒ボディーで、「ホルスタイン」という愛称で呼ばれたりすることも。体長は1~1.5cmくらいです。
オスは茶色い地味なガで、翅を広げたときの長さは3.5~4.5cmくらい。同じ時期に出てくる他の種との見分けが少し大変です。
ちなみに兵庫県にはチャオビフユエダシャクという紛らわしい名前のフユシャク類もいますが、こちらは2月半ばから3月頃に出てきます。
フチグロトゲエダシャク
さがせば見つかると思うねんけど・・・
シンジュキノカワガ
暖かくなると中国から日本に飛んできて、日本で何世代かを繰り返しますが、秋が深まると寒さにたえられずに死んでしまうとされています。でも実際のところはまだよく分かっていません。
成虫もきれいですが、幼虫はあざやかな黄色と黒のトラ模様で、頭の方はパンダの顔みたいに見えるというユニークな姿をしています。幼虫は育つと5cmくらいになります。
やがて幼虫はニワウルシの幹などに「まゆ」を作ってサナギになります。まゆは幼虫がけずった木くずなどにおおわれていて見つけにくいですが、さわると大きな音を鳴らすので面白いです。(※こちらに動画があります)
兵庫県では成虫はあちこちで見つかっていますが、幼虫は丹波市、伊丹市、西宮市、たつの市から報告されているくらいです。でもよく探せば見つかるはずです。
この不思議できれいで面白いガをぜひ探してみてください!
キバネツノトンボ
4、5月に出てきます。
ツノトンボは、トンボではなく、アリジゴクのなかまです。とまるときは、ガのように、翅(はね)を屋根型にたたみます。つまむと、変な臭いを出しますよ。
明るい草原にいて、晴れた日の日中、ガのように、直線的に飛びまわります。
トラツリアブ
もっといますよ、きっと。